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ヤマハのプレミアムスクーター「NMAX125」の最高速に興味をお持ちですか?そのスポーティな走りから、実際のスピード性能が気になる方は多いでしょう。この記事では、NMAX125の最高速性能を徹底的に掘り下げます。
また、最高速だけでなく、オーナーが気になる燃費性能や、燃費が悪いという噂の真相にも迫ります。さらに、壊れやすいのか、あるいは一部で不人気と言われる理由についても、客観的な情報をもとに解説。最高速をさらに引き出すハイスピードプーリーカスタムの効果と注意点まで、あなたの疑問をすべて解決します。
記事のポイント
- NMAX125のノーマル状態での最高速と性能
- ハイスピードプーリーによる最高速アップの秘訣
- 燃費や耐久性など維持に関する注意点
- 競合車PCXとの比較や総合的なバイクの評価
NMAX125最高速のポテンシャルと基本性能

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- ノーマル状態の燃費と実力
- 可変バルブVVAがもたらす加速性能
- ハイスピードプーリーで変わる走り
- カスタムで燃費が悪いと感じる?
- 高回転走行で壊れやすいのか
ノーマル状態の燃費と実力

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NMAX125の最高速は、ノーマル状態で実測100km/h前後に到達する性能を持っています。これは125ccスクータークラスにおいてトップクラスの数値であり、そのポテンシャルの高さを示しています。
ヤマハが公表している技術データによると、2016年モデル(SE86J)のシミュレーションでは、エンジンが最高出力を発生する7,500rpm時に時速97.0km/hに達するとされています。もちろん、これは計算上の数値であり、ライダーの体重や走行状況によって変動します。
燃費性能については、2021年モデル(SEG6J)のWMTCモード値で46.9km/Lと非常に優秀です。燃料タンク容量は7.1Lなので、単純計算で330km以上の航続距離を誇ります。街乗りからツーリングまで、幅広いシーンで活躍できる経済性を備えている点も魅力の一つです。
最高出力 | 9.0kW(12PS)/ 8,000rpm |
---|---|
最大トルク | 11N・m(1.1kgf・m)/ 6,000rpm |
車両重量 | 131kg |
燃料タンク容量 | 7.1L |
公式燃費(WMTCモード値) | 46.9km/L(1名乗車時) |
(参照:ヤマハ発動機公式サイト)
可変バルブVVAがもたらす加速性能

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NMAX125の力強い走りを支えているのが、BLUE COREエンジンに搭載されたVVA(可変バルブ機構)です。
これは、エンジンの回転数に応じて吸気バルブの作動を2段階に切り替える画期的なシステムです。具体的には、6,000rpmを境に低速向けと高速向けのバルブタイミングが自動で切り替わります。
このため、低回転域では街乗りに最適な力強いトルクを発揮し、高回転域ではスムーズで伸びのある加速感を実現。多くのオーナーがレビューで語る「VVAが切り替わるカチッという音と共に訪れる気持ちの良い加速」は、NMAX125ならではのライディングプレジャーと言えるでしょう。
VVAは、いわば一つのエンジンに「街乗り用」と「高速用」の二つの顔を持たせる技術です。これにより、どの速度域でも効率の良いパワーを引き出すことが可能になり、燃費性能と走行性能の高次元での両立に貢献しています。
ハイスピードプーリーで変わる走り

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ノーマルでも十分な速さを誇るNMAX125ですが、「さらに最高速を伸ばしたい」と考えるオーナーに応えるカスタムパーツがハイスピードプーリーです。
プーリーは、スクーターの変速を司る重要な部品。これを社外品のハイスピードプーリーに交換することで、変速比(ギア比)がより高速側に拡大され、エンジン回転数を抑えつつ最高速を向上させることが可能になります。
例えば、エムソウルとLEVEL10RACINGが共同開発したハイスピードプーリーのテストでは、驚くべき結果が報告されています。
プーリーの種類 | ダイノジェット上での最高速 |
---|---|
ノーマルプーリー | 116km/h |
LEVEL10ハイスピードプーリー | 132km/h |
上記の数値はあくまでテスト環境下でのデータであり、実際の公道での最高速を保証するものではありません。また、プーリー交換は専門知識を要するため、必ずプロのショップに依頼してください。不適切な取り付けは、性能低下や故障の原因となります。
カスタムで燃費が悪いと感じる?

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「カスタムするとNMAXの燃費は悪くなるのか?」という疑問は、多くの方が抱く不安でしょう。結論から言うと、乗り方次第で燃費は悪化する可能性があります。
特にハイスピードプーリーを装着すると、より高い速度域での走行が容易になるため、自然とアクセルを開ける時間が増えがちです。VVAが常に作動するような高回転域を多用すれば、当然ながら燃料消費は増大します。
あるオーナーのレビューでは、慣らし運転中でもVVAを積極的に作動させると燃費が40〜45km/L程度になったという報告がありました。ノーマルのカタログ燃費(46.9km/L)と比較すると、走り方一つで燃費が大きく変わることが分かりますね。
つまり、「NMAXは燃費が悪い」のではなく、「スポーティな走りを楽しむと燃費は相応に落ちる」と考えるのが適切です。これはNMAXに限らず、あらゆるバイクに共通して言えることです。
高回転走行で壊れやすいのか

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「高回転を多用したりカスタムしたりすると、nmax125は壊れやすいのでは?」という懸念の声も聞かれます。しかし、NMAX125が特別に壊れやすいという事実はありません。
ヤマハのBLUE COREエンジンは、高い耐久性と信頼性を持つように設計されています。ただし、どのようなエンジンであっても、常に限界付近の高回転で走行し続ければ、部品の摩耗は早まります。これは機械としてごく自然なことです。
重要なのは、日頃のメンテナンスです。
特にエンジンオイルは、メーカーが指定するサイクルで定期的に交換することが不可欠です。オイルはエンジン内部の潤滑や冷却を担う血液のようなもの。これを怠ると、エンジンの寿命を著しく縮める原因となります。カスタムを楽しみたいのであれば、なおさら基本的なメンテナンスを徹底しましょう。
前述の通り、カスタムパーツの取り付けも信頼できるプロに任せることが大前提です。適切な知識に基づいたメンテナンスと運用を心掛ければ、NMAX125は長く付き合える頼もしいパートナーになります。
NMAX125最高速追求以外の魅力と総合評価

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- PCXと比較される走行フィーリングの違い
- 不人気と言われる理由を考察
- 前後ABS搭載など優れた安全装備
- Y-Connectで広がるバイクの楽しみ方
- シートや足回りの乗り心地に関する評価
- 総括:NMAX125の最高速は?燃費やカスタムも完全解説
PCXと比較される走行フィーリングの違い

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NMAX125を語る上で欠かせないのが、最大のライバルであるホンダ「PCX」との比較です。両者は同じプレミアム125ccスクーターというカテゴリーに属しますが、その乗り味は大きく異なります。
一言で表すなら、「快適性のPCX、スポーツ性のNMAX」と言えるでしょう。
項目 | NMAX125 | PCX125 |
---|---|---|
エンジン | VVAによる高回転の伸びが魅力。スポーティで刺激的。 | 全域で非常にスムーズ。静粛性が高く快適。 |
足回り | やや硬めでしっかり。コーナーでの安定性が高い。 | 柔らかめでしなやか。路面からの衝撃吸収性が良い。 |
ブレーキ | 前後輪ABSを標準装備。 | 前輪のみABSを標準装備。 |
振動 | 適度な鼓動感があり、バイクらしさを感じられる。 | 徹底的に抑えられており、振動が極めて少ない。 |
どちらが優れているという訳ではなく、ライダーがバイクに何を求めるかによって評価が分かれます。静かで快適な移動を最優先するならPCX、バイクを操る楽しさや刺激を重視するならNMAXが適していると言えます。
不人気と言われる理由を考察

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「nmaxは不人気」という言葉を耳にすることがありますが、これは正確ではありません。正しくは、「絶対王者のPCXと比較すると販売台数が少ない」ということです。
PCXが快適性や積載性など、多くのユーザーがスクーターに求める最大公約数的な魅力を追求しているのに対し、NMAXはより「走り」に特化した個性的なキャラクターを持っています。
そのため、ターゲットとなるユーザー層がPCXより限定的になるのは自然なことです。むしろ、他の人とは違うバイクに乗りたいと考えるライダーにとっては、街で「被りにくい」という点がメリットにすらなります。実際に、あるオーナーは「乗っている人が少ないのが自分好み」とレビューで語っています。
つまり、不人気なのではなく、「玄人好み」「個性を重視するライダー向け」のモデルと捉えるのが正しい理解でしょう。その証拠に、走りを愛するライダーからの評価は非常に高いものがあります。
前後ABS搭載など優れた安全装備

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NMAX125の大きな魅力の一つが、クラスを超えた充実の安全装備です。
特に注目すべきは、前後輪にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を標準装備している点です。ライバルであるPCXが前輪のみのABS採用に留まっているのに対し、NMAX125は急ブレーキ時や滑りやすい路面での安定性を前後輪で確保しています。
バイクの面白さは安全があってこそ。遊び心のあるスポーティな走りを、高い安全性がしっかりと下支えしているのです。この点は、価格が近いライバルと比較する上で非常に重要なアドバンテージと言えます。
Y-Connectで広がるバイクの楽しみ方

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NMAX125は、専用スマートフォンアプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(Y-Connect)」に対応しており、バイクライフをより豊かにする様々な機能を利用できます。
これは、PCXにはないNMAXならではの先進機能です。
- 着信・通知表示:スマートフォンの電話着信やSNS通知をメーターに表示。
- 燃費管理:日々の燃費を手軽に記録・確認でき、全国ランキングで競うことも可能。
- メンテナンス推奨:オイル交換時期など、メンテナンスのタイミングをお知らせ。
- 最終駐車位置の確認:バイクを停めた場所をアプリの地図で確認できる。
これらの機能は、日常の利便性を高めるだけでなく、燃費走行をゲーム感覚で楽しんだり、愛車のコンディションを常に把握したりと、バイクとの新しい付き合い方を提案してくれます。
シートや足回りの乗り心地に関する評価

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NMAX125の乗り心地は、そのスポーティな性格を反映して「やや硬め」に設定されています。
このしっかりとした足回りは、コーナリング時の安定感や、路面状況を的確にライダーに伝える接地感に貢献しています。ただ、乗り心地の快適性を最優先するライダーにとっては、路面のギャップを拾いやすいと感じるかもしれません。
また、シートに関しても評価が分かれるポイントです。あるレビューでは「シートが柔らかくポジションが定まらないため、長距離ではお尻が痛くなった」という意見がありました。一方で、別のレビューでは「シートの痛みは感じない」という声もあり、ライダーの体格や好みによって感じ方が大きく異なる部分です。
乗り心地や足つき性は、個人の感覚に大きく左右されます。カタログスペックだけでは分からない部分なので、購入を検討している方は、ぜひ一度販売店で試乗してみることを強くおすすめします。
総括:NMAX125の最高速は?燃費やカスタムも完全解説
記事のポイントをまとめます。
- NMAX125のノーマル最高速は実測100km/h前後
- ライバルのPCXよりスポーティな走行性能を持つ
- 走りの要は6,000rpmで切り替わる可変バルブVVA
- VVA作動時の加速感はNMAXならではの魅力
- ハイスピードプーリー交換で更なる最高速アップが可能
- カスタムによりダイノ上で132km/hを記録した例もある
- カスタムや高回転走行は燃費悪化の要因になる
- カタログ燃費は46.9km/Lと非常に優秀
- 乗り方次第で実燃費は40km/L前後になることも
- 特別に壊れやすいバイクではなく耐久性は高い
- 性能維持には定期的なオイル交換などのメンテが不可欠
- 安全装備が充実しており前後輪にABSを標準装備
- スマホ連携機能Y-Connectで利便性と楽しさが向上
- PCXと比較して不人気なのではなく玄人好みのモデル
- 乗り心地は硬めでシートの評価は個人差が大きい