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スズキの最新モタードモデル「DRZ4SM」は、400ccクラスにおいて注目を集めている新型バイクです。電子制御システムの充実や軽量な車体構造、高い走行性能など、多くのライダーから関心を集めています。
この記事では、DRZ4SMの搭載装備やエンジンの進化、シート高や価格予想、日本発売の可能性など、購入を検討している方に役立つ情報をまとめてご紹介します。初めての方でもわかりやすく理解できるよう構成していますので、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
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主な特徴と装備内容
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エンジン性能と走行性
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予想価格と発売時期
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DRZ4SMと他モデルとの比較ポイント
DRZ4SMの特徴と最新モデル情報

ツーホイールズライフ・イメージ
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搭載された電子制御機能
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エンジン性能と進化点
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車体構造とサスペンション
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純正タイヤと制動力
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シート高とライダー適性
搭載された電子制御機能

ツーホイールズライフ・イメージ
DRZ4SMは、現代のライディングニーズに応えるために、複数の電子制御機能を搭載しています。これにより、ライダーの技量や走行環境に応じた柔軟な操作性が実現されています。
中でも注目すべきは「スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)」の採用です。このシステムは、スズキドライブモードセレクター(SDMS)、トラクションコントロール、そしてABSの制御を一括で管理しています。SDMSでは3種類の走行モードを選ぶことができ、状況に応じて出力特性を変更できます。
トラクションコントロールは4段階に設定されており、「G(グラベル)モード」が用意されているのが特長です。このGモードは未舗装路面での走行に最適化されており、リアホイールの空転を抑制しつつ前進力を高める役割を担っています。舗装路面とダートが混在するシーンでも、ライダーに安心感を与えてくれます。
また、ABSにはリヤ解除モードが備わっており、特にオフロード走行時に制動操作の自由度を向上させる工夫がされています。ライドバイワイヤ(電子制御スロットル)やスズキイージースタートシステムといった補助機能も含め、総合的な電子サポート体制が整っています。
一方で、これらの機能は設定を誤ると逆に操作性を損なう可能性もあります。特に初心者の方は、モードの意味や特性を理解してから使用することが求められます。
エンジン性能と進化点

ツーホイールズライフ・イメージ
DRZ4SMは、排気量398ccの水冷4サイクル単気筒エンジンを搭載しています。このエンジンは、新設計のシリンダーヘッド、ピストン、クランクケースなどにより、従来モデルから大きく進化しました。
最高出力は8,000回転で38PSに達し、街乗りからサーキットまで幅広く対応する性能を備えています。これは、パワーと扱いやすさを両立することを目指した設定であり、低中速域でのトルクも十分確保されています。日常の取り回しにおいてもストレスを感じにくい点が魅力です。
また、DRZ4SMは154kgという軽量な車体とこの高出力エンジンとの組み合わせにより、加速性能やコーナリング時の挙動において高いポテンシャルを発揮します。スズキクラッチアシストシステム(SCAS)も搭載されており、クラッチ操作が軽くなり、ギアチェンジがスムーズになるメリットもあります。
ただし、高出力エンジンを搭載していることで、アクセル操作が雑になった場合には車体が過剰に反応する場面もあります。とくにフラットダートなどでは、トラクションコントロールと併用して慎重な操作が必要です。
このように、DRZ4SMのエンジンはパワーと実用性のバランスが取れており、日常からスポーツ走行まで幅広いシーンで活躍しますが、正しい知識と扱い方が必要とされます。
車体構造とサスペンション

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DRZ4SMは、軽量かつ高剛性を追求した設計が施されたモタードモデルです。その車体構造には、スチール製のツインスパーフレームが採用されており、衝撃吸収性と安定した剛性のバランスが特徴です。これにより、舗装路からダートまで幅広い路面に対応できます。
さらに、フレームには軽量なアルミ製のシートレールとスイングアームが組み合わされており、全体の重量バランスを最適化しています。装備重量は154kgと非常に軽く、街乗りでも取り回しやすく、サーキットでも機敏な挙動を実現します。
足まわりにはKYB製の前後サスペンションが搭載されており、特にフロントには倒立フォークを採用。サスペンションストロークは260mm、リアにはカートリッジ別体式のサスペンションが採用され、ホイールトラベルは277mmとなっています。これらの仕様により、高速走行時の安定感とダートでの衝撃吸収性を両立しています。
加えて、前後サスペンションはプリロードや伸側・圧側ダンピングの調整が可能で、ライダーの体重や走行環境に合わせた細かなセッティングが行えます。ただし、これらの調整機構は基本的な知識がないと使いこなすのが難しいため、初心者はメーカー推奨値から試すのが安心です。
このように、DRZ4SMの車体構造とサスペンションはスポーツ走行を意識した高性能仕様となっており、操縦性や快適性の高さが魅力です。
純正タイヤと制動力

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DRZ4SMには、純正タイヤとしてダンロップ製「SPORTSMAX Q5A」が装着されています。このタイヤは、サーキット走行から公道まで対応するスポーティーな設計が特徴で、グリップ性能の高さが際立ちます。
前輪には120/70R17、後輪には140/70R17サイズのチューブタイプを採用しており、舗装路面での旋回性や安定感を重視した設定となっています。さらに、ドライだけでなくウェットコンディションにも対応したトレッドパターンが施されており、雨天時の走行でも安心感があります。
制動力の面では、前ブレーキに310mmの大径ディスクを装備。これは一般的なモタードバイクと比較しても大きめのサイズであり、制動時の安定性と制御性に優れています。リアブレーキもABSと連動し、急制動時のホイールロックを防ぐ構造となっています。
このブレーキ構成により、強力なエンジン出力を持つDRZ4SMでも、安心して減速や停止ができるよう設計されています。ただし、ABSには解除モードがあるため、使用する際は路面状況やライディングスタイルに応じた適切な設定が求められます。
いずれにしても、DRZ4SMはタイヤとブレーキの性能がバランス良く設計されており、パフォーマンス重視のライダーにとって信頼できる仕様と言えるでしょう。
シート高とライダー適性

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DRZ4SMのシート高は890mmに設定されており、モタードモデルとしてはやや高めの部類に入ります。この高さは、オフロード走行やアグレッシブなコーナリングを想定した設計であり、十分な最低地上高(260mm)を確保するためのものでもあります。
このシート高によって得られるメリットは、視界の確保と車体の傾斜制御のしやすさです。例えば、サーキット走行やワインディングでは、車体をしっかり倒し込みながらも足元の余裕があることで安心感が得られます。また、ジャンプや段差を伴うようなシーンでも、着地時の衝撃をサスペンションがしっかり吸収してくれる構造になっています。
一方で、身長が低いライダーにとっては足つき性に不安を感じる可能性もあります。特に信号待ちやUターン時など、片足しか地面につかない場面では慎重な操作が求められます。そのため、身長170cm未満の方やバイク初心者には、事前に足つき確認やローシートの検討が推奨されます。
このようにDRZ4SMは、ある程度の体格と経験を持つライダー向けの設定ですが、軽量な車体と高性能なサスペンションによって、走りに特化した環境では大きなアドバンテージを発揮するバイクとなっています。ライダーの適性と使用シーンを考慮して選ぶことが重要です。
DRZ4SMの発売情報と価格予想

ツーホイールズライフ・イメージ
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日本発売の予定はある?
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発売日と販売エリア
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新車価格はいくらになる?
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予想価格と競合モデル比較
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値段に見合う性能とは?
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購入検討者必見の情報まとめ
日本発売の予定はある?

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現時点で、スズキからDR-Z4SMの日本国内発売に関する公式発表はありません。しかし、複数の情報源によると、日本市場への導入が検討されている可能性が高いとされています。
例えば、2025年2月に開催された東京モーターサイクルショーでDR-Z4SMが展示されたことから、日本市場への関心が示されています。また、スズキは過去にも海外モデルを日本市場に導入した実績があり、今回も同様の展開が期待されています。
一部の報道では、DR-Z4SMの日本国内発売が2025年後半になるとの予測もあります。ただし、これらの情報はあくまで予測であり、正式な発売日や価格についてはスズキからの公式発表を待つ必要があります。
発売日と販売エリア

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スズキは、2024年11月に開催されたEICMA 2024で、DR-Z4SMを正式に発表しました。同社の公式リリースによると、DR-Z4SMは2025年5月より北米・欧州を中心に各国で順次発売を開始する予定です。
日本国内での発売については、具体的な日程は明らかにされていませんが、過去のスズキの販売戦略を考慮すると、海外での発売後、数か月以内に日本市場でも展開される可能性があります。一部の報道では、2025年夏頃の発売が予想されています。
販売エリアに関しては、北米や欧州を中心に展開されることが公式に発表されています。日本市場での販売が決定した場合、全国のスズキ正規ディーラーを通じて購入できるようになると予想されます。
今後の情報については、スズキの公式発表や正規ディーラーからの案内を注視することをおすすめします。
新車価格はいくらになる?

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DR-Z4SMの新車価格について、スズキからの公式発表は現時点でありません。しかし、北米市場では2025年モデルの価格が8,999ドルと発表されており、これは日本円で約136万8,000円に相当します(2025年2月時点の為替レートに基づく) 。
日本国内での価格は、過去のスズキ車の価格設定や為替レート、輸送コストなどを考慮すると、100万円から120万円の範囲になると予想されています。一部の予想では、税込みで約108万9,000円とする声もあります 。
旧モデルのDR-Z400SMが2006年から2011年にかけて約73万5,000円で販売されていたことを考えると、DR-Z4SMは電子制御システムの搭載や排ガス規制への対応など、装備の充実に伴い価格が上昇するのは自然な流れと言えるでしょう。
最終的な価格は、スズキの公式発表を待つ必要がありますが、これらの情報を参考に予算を検討することをおすすめします。
予想価格と競合モデル比較

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DR-Z4SMの予想価格は、前述の通り100万円から120万円の範囲と見込まれています。この価格帯で競合するモデルとしては、以下のようなバイクが挙げられます。
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KTM 690 SMC R:約150万円前後で販売されており、690ccの大排気量と高性能な装備が特徴です。ただし、価格帯がDR-Z4SMよりも高めです。
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Husqvarna 701 Supermoto:KTMの兄弟車種で、価格はKTM 690 SMC Rと同程度です。こちらも大排気量と高性能が魅力ですが、価格面でDR-Z4SMとは差があります。
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ヤマハ WR250X:250ccクラスのスーパーモタードで、価格は約70万円から80万円程度です。排気量や装備面でDR-Z4SMとは異なりますが、手頃な価格で人気があります。
これらのモデルと比較すると、DR-Z4SMは400ccクラスでありながら、最新の電子制御システムや軽量な車体を備えており、コストパフォーマンスに優れていると評価されています。特に、電子制御スロットルやトラクションコントロール、ABSなどの装備が標準で搭載されている点は、同価格帯の他モデルと比較しても魅力的です。
最終的な選択は、ライダーの用途や好みによりますが、DR-Z4SMは価格と装備のバランスが取れたモデルとして、注目に値する存在と言えるでしょう。
値段に見合う性能とは?

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DR-Z4SMは、約136万円(北米価格)という価格設定に見合う性能を備えています。その要因として、最新の電子制御技術や高性能な足回り、軽量な車体設計が挙げられます。
まず、スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)の搭載により、ライダーは3つの走行モード(A・B・C)を選択可能です。これにより、路面状況やライダーの好みに応じた走行が実現します。また、トラクションコントロールシステムには、オフロード走行に適した「Gモード」が設定されており、多様なシーンでの安定した走行をサポートします。
さらに、398ccの水冷単気筒DOHCエンジンは、最高出力38PS、最大トルク37Nmを発揮し、軽量な154kgの車体と相まって、俊敏な加速性能と高い操縦性を実現しています。加えて、前後ともにKYB製のフルアジャスタブルサスペンションを採用し、ライダーの好みに応じたセッティングが可能です。
これらの装備や性能を総合的に考慮すると、DR-Z4SMは価格に見合う、もしくはそれ以上の価値を提供するモデルと言えるでしょう。
購入検討者必見の情報まとめ

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DR-Z4SMの購入を検討する際、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
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価格と発売時期:北米では2025年5月から発売が開始され、価格は8,999ドル(約136万円)と発表されています。日本国内での発売時期や価格は未定ですが、過去のスズキ車の価格設定を参考にすると、100万円から120万円の範囲になると予想されています 。
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装備と性能:最新の電子制御システムや高性能なサスペンション、軽量な車体設計により、オンロードからオフロードまで幅広い走行シーンに対応可能です。特に、スーパーモタードとしての俊敏な走行性能は、他のモデルと一線を画しています。
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競合モデルとの比較:同クラスの競合モデルと比較しても、DR-Z4SMは装備の充実度や価格面で優位性があります。例えば、KTM 690 SMC RやHusqvarna 701 Supermotoなどと比較しても、価格が抑えられており、コストパフォーマンスに優れています。
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ライダーの適性:シート高が890mmとやや高めであるため、足つき性に不安を感じるライダーもいるかもしれません。しかし、軽量な車体と高性能なサスペンションにより、取り回しやすさが確保されています。試乗などで実際のフィーリングを確認することをおすすめします。
これらの情報を踏まえ、DR-Z4SMは価格に見合った高性能なスーパーモタードモデルとして、購入を検討する価値があると言えるでしょう。
総括:DRZ4SMの装備と価格を徹底解説!注目の最新モデル情報
記事のポイントをまとめます。
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スズキの最新400ccモタードモデルとして2025年登場予定
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スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)を搭載
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3モードから選べるドライブモードセレクターを採用
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Gモード付きのトラクションコントロールで未舗装路にも対応
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ABSにはリヤ解除モードを設定しオフロード走行に配慮
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電子制御スロットルやイージースタート機能も標準装備
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新設計の398cc水冷単気筒エンジンで38PSを発揮
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スズキクラッチアシストシステムでシフト操作が軽快
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軽量な154kgの車体で取り回し性と加速性を両立
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ツインスパーフレームとアルミ製スイングアームを採用
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KYB製のフルアジャスタブルサスペンションで好みに調整可能
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純正タイヤはDUNLOP製SPORTSMAX Q5Aを装着
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前310mmの大径ディスクで制動力も高水準
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シート高890mmで中〜上級ライダーに適した設計
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価格は約100〜120万円の見込みでコスパに優れる