新型Z900RS 2025年モデル徹底解説！SE抽選・納期・足つき対策

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こんにちは。ツーホイールズライフ、運営者の「S」です。

2025年モデルの発売日が発表され、ますます注目を集めているカワサキのZ900RSですが、新色のライムグリーンやSEの抽選販売、さらには気になる足つきや熱対策など、購入前に知っておきたい情報は山積みですよね。私もみなさんと同じように、このバイクの動向を常に追いかけている一人です。この記事では、最新モデルのスペックや価格の違いはもちろん、実際に所有した際に直面するリアルな課題と解決策まで、オーナー目線に近い感覚で分かりやすく解説していきます。

新型Z900RSの2025年モデル解説

ここでは、待望の2025年モデルに関する最新情報から、グレードごとの詳細な違い、そして購入前に誰もが気になる「足つき」や「熱」といった現実的な課題までを深掘りします。特に2025年モデルは、シリーズの伝統を守りながらも、新たなファン層を獲得するための戦略的なカラーリング投入が行われており、見逃せないポイントが満載です。

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2025年モデルの発売日と新色

カワサキファンにとって年末のビッグニュースといえば、やはりこれでしょう。Z900RSの2025年モデルは、12月14日から発売されます。このタイミングでの発売には、メーカー側の明確な意図が感じられます。真冬の発売となりますが、これは翌年の春、本格的なツーリングシーズンが到来する前に、納車待ちの期間や慣らし運転、そして自分好みのカスタマイズを済ませておきたいという、コアなライダー心理を完璧に突いたスケジュールだと言えるでしょう。

今回の一番のトピックは、なんといってもスタンダードモデルに追加された新色「キャンディライムグリーン」です。これまでの「火の玉（キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジ）」や「タイガー」といったZ1オマージュのカラーとは一線を画す、カワサキのレーススピリットを象徴する鮮烈なグリーンが登場しました。

このライムグリーンは、単なるソリッドな緑ではなく「キャンディ塗装」が施されている点が重要です。光の当たり方によって深みのある輝きを放ち、Z900RSが持つ高級感やクラシカルな曲線美をより一層引き立てています。「カワサキといえばグリーン」というイメージは強いものの、あえてZ1ルックのZ900RSにこれを採用することで、懐かしさと新しさが同居する独特の存在感を放っています。

もちろん、定番の人気色であるキャンディトーンレッドも継続販売されますが、街中で他のライダーと被りたくない、あるいはよりスポーティなイメージを演出したいと考える層にとって、新色のライムグリーンは極めて魅力的な選択肢になるはずです。

なお、詳細なスペックや公式のカラーバリエーション画像については、以下の公式サイトで確認することができます。

（出典：カワサキモータースジャパン『Z900RS 製品情報』）

SEの抽選販売と納期の最新情報

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Z900RSを狙っている方なら、「SE（イエローボール）」の入手難易度の高さはご存知かと思います。2025年モデルになっても、その人気は衰えるどころか加熱する一方です。オーリンズ製リアサスペンションやブレンボ製ブレーキといった、アフターマーケットでも最高峰とされる豪華装備に加え、あのかつてのZ1を彷彿とさせる「イエローボール」カラーが、所有欲を強烈に刺激するからです。

現状、多くの正規取扱店（カワサキプラザなど）では、SEモデルに関しては厳格な抽選販売という形式をとっています。これは単に品薄だからという理由だけでなく、転売目的の購入を防ぎ、本当に乗りたいライダーに届けるための措置でもあります。

「お店に行って予約すればいつか買える」という甘い状況ではないのが辛いところです。抽選期間は非常に短く設定されることが多く、例えば「受付は〇月〇日から1週間のみ」といったケースもザラにあります。そのため、最寄りのカワサキプラザのブログやSNSをフォローし、情報を常にキャッチアップしておく姿勢が不可欠です。

具体的な各店舗の予約状況や抽選の傾向については、以下の記事でも詳しく解説していますので、SEを本気で狙っている方はぜひ参考にしてください。

Z900RS SE 予約状況 2025年｜最新納期情報と購入のコツを解説

一方で、スタンダードモデルに関しては、SEほどの極端な品薄状態ではありません。地域や店舗の入荷割り当てにもよりますが、比較的納期が見えやすい状況にあるようです。「どうしてもSEのイエローボールじゃなきゃ嫌だ」という強いこだわりがなければ、まずはスタンダードを手に入れて、浮いた予算で自分好みにカスタムしていくのも、バイクライフを早くスタートさせるための賢い選択と言えるでしょう。

カフェとの違いや価格を比較

購入時の最大の悩みどころである「グレード選び」。スタンダード、CAFE、SEの3モデルは、単なる見た目の違いだけでなく、ライディングポジションや走行特性も微妙に異なります。決して安くない買い物ですから、価格差も含めてしっかりと比較し、自分に合った一台を見極める必要があります。

CAFEの「楽さ」と「スポーティさ」

特にCAFEモデルについて詳しく触れておきましょう。最大の特徴であるフロントカウル（ビキニカウル）は、デザイン上のアクセントである以上に、実用的な装備です。高速道路での走行時、胸元に当たる風圧を大幅に軽減してくれるため、長距離ツーリングでの疲労度が劇的に変わります。

一方で、CAFE専用のハンドルはスタンダードよりも低く設定されており、乗車姿勢はやや前傾になります。これを「やる気にさせるスポーティなポジション」と捉えるか、「街乗りや渋滞で手首が疲れる」と捉えるかはライダー次第です。また、専用の段付きシートはホールド性が高い反面、着座位置がある程度固定されるため、自由度が低いと感じる場合もあります。

SEのコストパフォーマンス

SEモデルの価格は1,837,000円と、スタンダードより約35万円高価です。しかし、冷静に計算してみてください。オーリンズのリアサスペンションとブレンボのキャリパー・ローター・マスターシリンダーを後から新品で購入し、ショップで取り付けてもらうと、工賃を含めれば軽く40万円〜50万円オーバーの出費になります。

つまり、最初からメーカー純正として組み込まれ、セッティングも最適化されているSEは、実質的に最もコストパフォーマンスが高いモデルだと言えるのです。これが、SEに人気が集中し、抽選倍率が跳ね上がる論理的な理由となっています。

足つきの不安とローダウン

大型バイクに乗る上で避けて通れないのが、切実な「足つき問題」です。Z900RSのカタログスペック上のシート高は800mm（CAFEは820mm）となっています。数値だけ見れば最近の大型バイクの中では標準的ですが、直列4気筒エンジンを搭載しているため車体に幅があり、サイドカバーやタンク付近の広がりが足を下ろす際の妨げになることがあります。

身長160cm台のライダー、特に小柄な女性ライダーなどからは「両足のつま先がツンツンで、信号待ちが怖い」という声をよく耳にします。いわゆる「バレリーナ状態」では、砂利や轍（わだち）のある場所での停車に不安が残りますよね。

しかし、ここで諦めるのは早計です。Z900RSはシートの前方部分がかなり絞り込まれた形状をしているため、着座位置を少し前にずらして足をまっすぐ下に下ろせば、数値以上に踏ん張りが効く設計になっています。

具体的な解決策：アンコ抜きとローダウンリンク

どうしても足つきに不安がある場合は、物理的なカスタムで解決可能です。最もポピュラーなのが、シート内部のウレタンを削る「アンコ抜き」です。2cm〜3cmほど座面を下げることで、足つきの安心感は別次元になります。また、Z1のような段付き形状に成形することで、カスタム感を演出できるのも嬉しいポイントです。

さらに、サスペンションのリンクプレートを交換する「ローダウンリンク」も有効です。ただし、車体全体の姿勢が変わるため、サイドスタンドをショートタイプに交換する必要が出てきたり、旋回性能が若干マイルドになったりする点は理解しておく必要があります。まずは厚底のライディングブーツを試してみるなど、車体をいじらない方法から試してみるのがおすすめです。

夏の熱対策とエンジンの特徴

Z900RSオーナーの間で、納車後に初めて迎える夏に必ず話題になるのが「エンジンの熱」です。Z900RSが搭載する948cc水冷4気筒エンジンは、111馬力というハイパワーを発生させる反面、その発熱量も強烈です。

特に真夏の渋滞や長い信号待ちにおいては、水温計が上昇し、ラジエーターファンが勢いよく回り出します。すると、ラジエーターを通過した熱風が、カウルの隙間からライダーの足元、特に脛（すね）や太ももの内側を直撃します。「低温火傷するのではないか」と真顔で心配されるほど、その熱気は凄まじいものがあります。

物理的な限界とライダー側の工夫

残念ながら、この熱問題に対してバイク側でできる決定的な対策はほとんどありません。高性能エンジンの宿命として受け入れる必要があります。その代わり、ライダー側の装備や運用でカバーすることが重要です。

• メッシュパンツの着用： ジーンズでは熱がこもってしまいます。通気性の高いメッシュパンツは必須装備です。
• 断熱インナーの活用： 吸汗速乾素材のインナーパンツなどを履くことで、皮膚に直接熱風が当たる感覚を和らげることができます。
• ルート選びの工夫： 真夏の昼間は、ストップ＆ゴーの多い市街地を避け、信号の少ない郊外や山間部のルートを選ぶのが鉄則です。

また、信号待ちではエンジンをこまめに切る（アイドリングストップする）というライダーもいますが、バッテリーへの負荷も考慮する必要があります。「この熱さこそが、内燃機関（エンジン）に乗っている証だ」とポジティブに捉えつつ、熱中症対策を万全にして付き合っていくのが、Z900RS乗りの流儀と言えるでしょう。

Z900RSのカスタムと維持の魅力

ここからは、無事にZ900RSを手に入れた後の楽しみ方について解説します。カスタムパーツの豊富さはこのバイクの最大の魅力の一つであり、維持費やリセールバリューといった経済的な側面も、長く付き合っていく上では重要な要素です。

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おすすめマフラーと排気音

Z900RSを手に入れたら、まずやりたくなるカスタムNo.1がマフラー交換ではないでしょうか。カワサキの開発陣がこだわってチューニングした純正マフラーも、低音が効いていて十分に良い音を奏でます。しかし、やはり「Z」といえば、4本のパイプが1本にまとまる集合管の図太いサウンドと、スッキリとしたルックスを求めてしまうのが人情というものです。

特にZ900RSカスタムで圧倒的な支持を集めているのが、往年のスタイルを現代に再現した「ショート管（ショートマフラー）」スタイルです。

マフラーを選ぶ際に最も注意すべきなのは、「車検対応（JMCA認証）」かどうかという点です。近年、騒音規制の取り締まりは厳格化しており、非対応のマフラーでは車検に通らないだけでなく、公道での取り締まり対象になるリスクもあります。また、ディーラー（カワサキプラザ）によっては、非対応マフラー装着車の入庫（整備）を断られるケースも増えています。長く安心して乗り続けるためにも、堂々と公道を走れる認証マフラーを選ぶのが、スマートな大人の遊び方かなと思います。

実燃費とツーリング適性

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「リッタークラスの大型バイクは燃費が悪く、維持費がかかる」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、Z900RSは現代のバイクらしく、意外と健闘しています。もちろん乗り方によりますが、ユーザーの実測データ（e燃費など）や私の周辺のオーナーの声を聞くと、ツーリングペースであれば平均リッター22km前後走ることも珍しくありません。

Z900RSの燃料タンク容量は17リットルです。これに平均燃費を掛け合わせると、計算上の航続距離は約370km〜380kmとなります。安全マージンを見て早めに給油するとしても、無給油で300km以上は余裕で走れる計算になります。これは、ロングツーリングにおいて非常に大きなアドバンテージです。頻繁にガソリンスタンドを探すストレスから解放され、ルート選びの自由度が増すからです。

また、Z900RSのエンジン特性は低中速トルクが非常に太く設定されています。そのため、頻繁にギアチェンジをしなくても、アクセルをひねるだけでグイグイと加速してくれます。この「ズボラに走れる余裕」こそが、長距離を走った後の疲労感の少なさに直結しており、Z900RSがツーリングライダーにも深く愛される理由となっています。

評価が高いカスタムパーツ

マフラー以外にも、Z900RSを「自分だけの一台」に進化させるパーツは星の数ほど存在します。特に乗り味に直結し、満足度が高いのがハンドル周りとタイヤのカスタムです。

「純正のハンドル幅が少し広い」「遠く感じる」という悩みを持つ日本人ライダーは少なくありません。そういった場合、ARCHIやMISTYから発売されている、純正よりも少し手前に引いた仕様のハンドルや、逆に絞り込んだ「YBシボリハンドル」などに交換することで、劇的に乗りやすくなることがあります。ポジションがしっくりくると、バイクとの一体感が増し、運転がもっと楽しくなります。

また、タイヤ選びも走りの質を変える重要な要素です。新車時に装着されているダンロップのGPR-300もバランスの良いタイヤですが、寿命を迎えて交換する際には、自分の用途に合わせて銘柄を選んでみましょう。ワインディングをキビキビ走りたいならブリヂストンのS22のようなハイグリップタイヤ、雨の日も含めてロングツーリングを安全に楽しみたいならミシュランのRoad 6のようなウェット性能とライフを重視したツーリングタイヤを選ぶなど、タイヤ一つでバイクの性格はガラリと変わります。

中古価格とリセールバリュー

Z900RSを購入する際、決して安くない買い物だけに「もし手放すことになったら、いくらで売れるのか？」とリセールバリューを気にするのは当然のことです。結論から申し上げますと、Z900RSは現在のバイク市場において極めて資産価値が高い、つまり値落ちしにくいモデルの筆頭格です。

中古車市場（グーバイクなど）を見ていただければ分かりますが、走行距離の少ない状態の良い車両は、新車価格（支払総額）とほとんど変わらない、あるいはそれ以上の水準で取引されているケースも珍しくありません。特に、入手困難なSEモデルや、初期型の「火の玉カラー」、50周年記念モデルなどは、プレミア価格がついて高騰していることもあります。

この「資産価値の高さ」は、購入時の大きな安心材料になります。「買って損をしにくいバイク」「いざとなれば高く売れるバイク」というのは、購入を迷っている背中を押してくれる強力な理由になりますし、奥様などの家族を説得する際の（あくまで裏付けとしての）武器にもなるでしょう。

以下の記事では、なぜここまでZ900RSの価値が落ちないのか、その背景と将来的な予測について詳しく分析しています。

Z900RS資産価値はなぜ高い？買取相場と将来予測

兄弟車Z650RSとの比較

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最後に、購入検討時によく比較対象として名前が挙がる弟分、「Z650RS（通称ザッパー）」についても触れておきましょう。外観の雰囲気はよく似ていますが、その中身（キャラクター）は全くの別物です。

• Z900RS（4気筒 948cc）： 重厚な4気筒サウンド、圧倒的なパワー、大きく立派な車格。「大型バイクに乗っている」という所有感とステータス性は抜群ですが、取り回しにはそれなりの体力と慣れが必要です。
• Z650RS（2気筒 649cc）： 軽快な2気筒エンジン、スリムで軽量な車体。街乗りでの扱いやすさは抜群で、Ｕターンや細い路地も苦になりません。燃費もさらに良く、維持費も安く抑えられます。

「大型バイクらしい迫力と、4気筒の吹け上がり」を何より重視するなら、迷わずZ900RSを選ぶべきです。しかし、「気負わずに日常的に乗り回したい」「体力に自信がないから軽いバイクがいい」という方には、Z650RSの方が幸せなバイクライフを送れる可能性があります。「大は小を兼ねる」と言いますが、趣味の乗り物であるバイクに関しては「自分の体格や用途に合ったサイズ感」を選ぶことが、長く乗り続けるための秘訣かなと思います。

Z900RSで叶える理想の生活

Z900RSは、単なる移動手段としてのバイクを超えて、所有すること自体が喜びになり、ライフスタイルそのものを豊かにしてくれる稀有な存在です。2025年モデルの新色ライムグリーンや、SEの激しい争奪戦など、購入までには悩ましい要素もたくさんあります。しかし、それらを乗り越えてこのキーを手に入れた先には、間違いなく充実した時間と新しい景色が待っています。

休日の朝、ガレージで愛車を眺めながらコーヒーを飲む至福の時間。自分好みに少しずつカスタムして、理想の形に近づけていくワクワク感。そして、仲間とツーリングに出かけ、絶景の中で愛車の写真を撮る喜び。このバイクがもたらす「Zのある生活」は、きっとあなたの日常を鮮やかに彩ってくれるはずです。

この記事が、あなたの背中を押し、最高の一台と巡り会うための手助けになれば嬉しいです。それでは、良きバイクライフを！

以上、ツーホイールズライフの「S」でした！