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待望の新型ネイキッド、ホンダ CB1000Fコンセプトの発売日がついに見えてきました。2025年3月のモーターサイクルショーでの衝撃的なデビュー以来、具体的な情報が待たれていましたが、単なる噂の域を出なかったその全貌が、今まさに明らかになろうとしています。多くのライダーがその登場を心待ちにしていますが、詳細が少なくやきもきしている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、現時点で判明している発売日に関する最新情報から、派生モデルであるCB1000F SEコンセプトの存在、そしてファンを唸らせるカラーバリエーションまで、徹底的に解説します。
さらに、購入の決め手となる価格や詳細なスペック、クラスの常識を覆す先進の装備についても深掘りします。多くのライダーが注目するSPモデルの有無、そして絶対的王者であるライバルZ900RSとの徹底比較、さらには人気による入手困難が予想される中での賢い予約方法まで、あなたの知りたい情報を余すところなく網羅してお届けします。
記事のポイント
- CB1000Fコンセプトの具体的な発売日と予想価格
- 判明しているスペックや充実した装備の詳細
- SEやSPモデル、カラーバリエーションの全容
- ライバルZ900RSとの比較と賢い予約方法
CB1000Fコンセプト発売日の最新情報

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- 派生モデルCB1000F SEコンセプトも登場
- 判明した3色のカラーバリエーション
- 気になるSPモデルの発売はあるのか
- 人気殺到で入手困難になる可能性
- 購入には早期の予約が不可欠
派生モデルCB1000F SEコンセプトも登場

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2025年3月のモーターサイクルショーでCB1000Fコンセプトがベールを脱ぎ、業界に大きな衝撃を与えましたが、ホンダの攻勢はそれだけでは終わりませんでした。早くもその派生モデルを公開し、ライダー達の期待をさらに煽っています。それが、2025年夏の鈴鹿8時間耐久ロードレースの会場で世界初公開された「CB1000F SEコンセプト」です。
このSEコンセプトは、スタンダードなCB1000Fコンセプトに精悍なビキニカウルを装着し、よりスポーティーでアグレッシブな印象を強めたモデルです。これは決して突発的なアイデアではなく、ホンダのCBシリーズが受け継いできた伝統に基づいています。かつての名車「CB1000 SUPER FOUR」に対して、ビキニカウルを備えた「T2」というモデルが存在したように、スタンダードモデルとカウル付きモデルをラインナップするのは、CBの歴史における王道の手法とも言えるでしょう。
SEコンセプトの主な特徴とライダーにもたらす恩恵
SEコンセプトは、スタンダードモデルの素性の良さを活かしつつ、特にツーリングやスポーツ走行における快適性と機能性を大幅に向上させる装備が追加されているのが最大の特徴です。具体的には以下の装備が確認されており、それぞれがライダーに明確なメリットをもたらします。
- ビキニカウル: 胸元への走行風の当たりを大幅に軽減し、高速道路などでの巡航時の疲労を劇的に改善します。長距離を走れば走るほど、その効果を実感できるでしょう。
- ラジエーターカバー: ラジエーターコアを飛び石などから保護するだけでなく、サイドビューを引き締めるドレスアップ効果も兼ね備えています。
- グリップヒーター: 冬場や肌寒い季節のライディングには欠かせない装備です。指先のかじかみを防ぎ、安全で快適な操作をサポートします。
- クイックシフター: クラッチ操作をすることなく、シフトアップ・シフトダウンが可能になります。これにより、スポーツ走行時の途切れのないスムーズな加速や、ワインディングでのリズミカルな走りを楽しむことができます。
これらの装備により、CB1000Fの活躍の場は市街地から高速道路、ワインディングまで大きく広がります。スタンダードモデルとSEモデル、2つの魅力的な選択肢が用意されることで、ライダーは自身のライフスタイルや走りの好みに合わせて最適な一台を選ぶことが可能になります。
現時点ではまだコンセプトモデルの段階ですが、スタンダードモデルと同時に発売されるのか、あるいは少し遅れての登場となるのか、今後のホンダからの正式発表が非常に待たれます。
判明した3色のカラーバリエーション

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バイクの購入を検討する上で、性能や価格と同じくらい重要なのがカラーリングです。市販化にあたり、どのようなカラーが用意されるのかは大きな注目点でしたが、鈴鹿8耐の会場で展示された車両から、CB1000Fコンセプトには合計3色の魅力的なカラーバリエーションが設定されることが濃厚となりました。
どのカラーも、1980年代に一世を風靡した名車CB-Fシリーズへの深いリスペクトを感じさせつつ、現代の技術と感性で巧みにリファインされたものばかりです。
注目のカラーラインナップ詳細
現在判明している3色は、それぞれに異なる個性と背景を持っています。
1. シルバー/ブルー(スペンサーカラー)
最初に公開され、CB1000Fコンセプトの象徴となったカラーです。この配色は、伝説のライダーであるフレディ・スペンサーがAMAスーパーバイク選手権で駆ったCB750Fのレーシングマシンを彷彿とさせます。ただ美しいだけでなく、ホンダのレースの歴史と栄光が込められた、まさに特別なカラーリングと言えるでしょう。
2. シルバー/グレー
前述のスペンサーカラーの鮮やかなブルーのラインを、落ち着いたトーンのグレーに変更した、モダンでシックなカラーです。「スペンサーカラーは少し派手すぎるかもしれない」と感じる方や、都会的なスタイルを好むライダーに最適な選択肢です。マシンの持つ金属的な質感や造形美がより一層際立ち、大人の所有感を満たしてくれます。
3. ブラック/レッド(またはグレー)
1980年代のCB750F(FZやFB)に見られた、タンクサイドを大胆に横切るストライプが印象的な、硬派で力強いカラーです。ブラックを基調とすることでマシン全体が引き締まって見え、これまでのホンダ車にはあまり見られなかった新鮮な魅力を放っています。漫画『バリバリ伝説』の主人公を思い出す方もいるかもしれません。
この考え抜かれたカラーバリエーションは、CB-Fの歴史をただ模倣するのではなく、新しい時代のCB像を提案したいというホンダ開発陣の強い意志の表れです。どのカラーを選ぶかによってバイクの印象も大きく変わるため、今から大いに悩んでしまうことは間違いありません。
気になるSPモデルの発売はあるのか

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ホンダの高性能モデルといえば、多くのライダーが期待するのが、オーリンズ製サスペンションやブレンボ製ブレーキキャリパーといった最高級パーツを惜しみなく投入した豪華仕様の「SPモデル」の存在です。しかし、CB1000Fに関しては、現時点の情報では残念ながら初年度モデルにSPが設定されない可能性が極めて高いようです。
複数の販売店からは「SPは出ません」という情報も寄せられており、まずはスタンダードモデルと、前述のSEモデルの2本立てで市場に投入される計画と考えられます。
これは、実はホンダが近年採用している巧みなマーケティング戦略とも合致しています。例えば、長年フラッグシップとして君臨したCB1300シリーズや、スーパースポーツのCBR1000RR-Rでも、まずはスタンダードモデルを市場に投入してブランドイメージと販売台数を確立し、市場が成熟したタイミングで高性能なSPモデルを追加投入するという手法が取られてきました。最初に幅広い層にアピールし、数年後にさらなる高性能を求めるコアなファンに向けて起爆剤を投下する、というシナリオが最も現実的でしょう。
もちろん、これはあくまで発売当初の話です。市場の反響やユーザーからの要望が大きければ、数年後にオーリンズの金色の輝きをまとったCB1000F SPが追加される可能性は十分に考えられます。しかし、「いつかはSP」と待ち続けるよりも、まずは完成度の高いスタンダードモデルやSEモデルをいち早く手に入れ、新世代CBの走りを存分に楽しむのが賢明な選択と言えそうです。
人気殺到で入手困難になる可能性

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CB1000Fコンセプトは、その美しいスタイリング、魅力的なスペック、そして戦略的な価格設定から、発売直後から深刻な品薄状態、つまり入手困難な状況に陥る可能性が極めて高いと予測されています。近年のバイクブームに加え、世界的な生産・供給体制の変化も、人気車種の供給不足に拍車をかけています。
この予測には、いくつかの明確な根拠が存在します。
- 圧倒的なコストパフォーマンス: 装備内容に対して非常に戦略的な価格が予想されており、幅広い層の購買意欲を刺激する。
- 唯一無二の商品力: 往年の名車が持つ普遍的な魅力と、現代の最新技術が見事に融合している。
- CBブランドの後継機という期待感: 30年以上にわたり日本のバイクシーンを牽引してきたCB1300シリーズの後継という、絶大な注目度。
歴史は繰り返す? CB1300ファイナルの前例
この状況を裏付けるのが、記憶に新しい「CB1300 SUPER FOUR/SUPER BOLD'OR Final Edition」の事例です。この最終モデルは受注期間限定で販売されましたが、ホンダの想定をはるかに上回る注文が発売直後から殺到し、最終的にわずか4ヶ月ほどで受注が打ち切られるという異例の事態となりました。
CB1000Fの年間販売計画台数は5,000台という情報がありますが、全国に約173店舗あるホンダドリーム店で単純計算すると、1店舗あたりの割り当てはわずか約28台という計算になります。一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の二輪車新車販売台数統計を見ても、大型二輪クラスでの年間5,000台はヒットモデルの数字ですが、CB1000Fへの注目度を考えると、この数字では多くの予約希望者に対応しきれないことは火を見るより明らかです。
これらの状況から、のんびりと様子見をしていると、あっという間に初年度モデルの枠が埋まってしまい、手に入れる機会を逃してしまうリスクが非常に高いと言わざるを得ません。購入を真剣に考えているのであれば、情報公開と同時に行動を起こせるよう、万全の準備を整えておく必要があります。
購入には早期の予約が不可欠

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前述の通り、CB1000Fは発売と同時に激しい争奪戦になることが確実視されています。そのため、この魅力的な一台を確実に入手するためには、正式な情報が公開された後、いかに迅速に予約手続きを完了させるかが、何よりも重要な鍵となります。
発売が近づくにつれて、全国のホンダドリーム店には少しずつ詳細な情報がメーカーから通達され始めています。本気で購入を検討している方は、ただ待つのではなく、今から積極的に行動を起こすことを強くお勧めします。
予約成功のための3ステップ
ステップ1:販売店との関係構築と意思表示
まずは、懇意にしている、あるいは自宅から最も近いホンダドリーム店に来店し、CB1000Fに強い購入意欲があることを明確に伝えておきましょう。「購入を検討している」レベルではなく、「予約が始まったらすぐに契約したい」という熱意を伝えることが重要です。これにより、有益な情報を優先的に教えてもらえたり、予約開始の案内をいち早く受け取れたりする可能性が高まります。
ステップ2:情報収集網の確立
ホンダの公式サイトはもちろん、信頼できるバイク専門ニュースサイト、有力なSNSアカウントなどを日常的にチェックし、正式発表の「Xデー」を見逃さないようにしましょう。特に発売日、正式価格、予約開始日時といった最重要情報は、ある日突然、一斉に公開される可能性が高いです。アンテナを常に高く張っておくことが求められます。
ステップ3:購入資金と手続きの事前準備
「いざ予約!」という時に滞らないよう、購入資金の準備は万全にしておきましょう。現金一括での購入を考えている場合はもちろん、ローンを利用する場合でも、事前に審査の申し込みを済ませておくなど、契約に必要な手続きを可能な限り進めておくと非常にスムーズです。販売店によっては予約金が必要な場合もあるため、その点も確認しておくと良いでしょう。
「実車を見てから考えよう」「試乗してから決めよう」と考えていると、その頃には納車が1年以上先になっていたり、最悪の場合、初年度モデルが完売してしまったりする事態も十分に考えられます。後悔しないためにも、万全の準備でその時を待ちましょう。
CB1000F コンセプト発売日と車両詳細

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- 判明したスペック
- 6軸IMUなど充実した装備
- 140万円台という戦略的な価格
- ライバルZ900RSとの比較
- 総括:CB1000F コンセプト発売日まとめ
判明したスペック

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CB1000Fの心臓部や骨格は、ホンダの最新ストリートファイター「CB1000ホーネット」をベースにしています。しかし、単に外装を載せ替えただけのモデルではなく、CB1000Fが持つべき「新世代のロードスター」というキャラクターに合わせて、スペックが細部にわたって最適化されているのが大きな特徴です。
最も象徴的な変更点はエンジン出力の特性です。CBR1000RR由来のスーパースポーツ用エンジンは、CB1000Fでは最高出力が120PSにリチューニングされているとの情報があります。これはベースのCB1000ホーネットの公式情報にある150PS超(欧州仕様値)と比較すると一見控えめですが、これは単なるデチューンではありません。高回転域のピークパワーを追求するのではなく、公道で多用する中低速域での力強いトルク感と、ライダーの意のままに操れる扱いやすさを最大化するための、積極的な再セッティングと言えます。これにより、発進時の鋭い加速や、追い越し時の余裕あるパワーフィールが期待できます。
車両重量は215kgと発表されており、これは奇しくも最大のライバルであるカワサキ Z900RSと全く同じ数値です。長年CB1300SF(266kg)に乗り継いできたベテランライダーにとっては、その50kg以上もの軽量化による圧倒的な取り回しの良さと軽快な走りに、時代の進化を実感することでしょう。
項目 | CB1000F (予想) | CB1000ホーネット | カワサキ Z900RS | CB1300SF |
---|---|---|---|---|
最高出力 | 120PS | 150PS超 | 111PS | 113PS |
車両重量 | 215kg | 208kg | 215kg | 266kg |
このスペックからも、CB1000Fが目指すのは、サーキットのラップタイムを削るような絶対的な速さではなく、週末のワインディングを心地よく駆け抜け、意のままに操る喜びを追求する「ジャパニーズ・ロードスター」としての完成形であることが明確に見て取れます。
6軸IMUなど充実した装備

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CB1000Fの真の価値は、美しいクラシカルなスタイリングだけに留まりません。その内に秘められた、クラスの標準を大きく超える先進的な電子制御デバイスの数々こそが、このバイクを新世代のスタンダードたらしめる最大の要因です。
その中核をなすのが、ベースのCB1000ホーネットには搭載されていない「6軸IMU(慣性計測ユニット)」が採用されるという驚きの情報です。これは、バイクの前後・左右・上下の加速度と、各軸周りの回転(ロール・ピッチ・ヨー)をリアルタイムで精密に検知する超高性能センサーです。このIMUが搭載されることで、これまで一部のスーパースポーツモデルでしか享受できなかった、極めて高度な安全制御が可能になります。
- コーナリングABS: 通常のABSが直線でのタイヤロックを防ぐのに対し、コーナリングABSは車体が傾いている旋回中でも、バンク角に応じてABSの介入度合いを最適化します。これにより、コーナーの途中で予期せぬ障害物に対して急ブレーキをかけた際にも、車体が急に起き上がったりタイヤがグリップを失ったりするリスクを大幅に低減し、安定した減速を支援します。
- コーナリングトラクションコントロール: コーナーの立ち上がりでアクセルを開けていく際、IMUが検知したバンク角と車輪速センサーの情報から、後輪がスリップする限界を予測。パワーを適切に制御し、スリップを防ぎます。雨の日の濡れた路面や、荒れた路面の峠道などで絶大な安心感をもたらします。
まさに「転ばぬ先の杖」ですね!ベテランライダーにとっては、万が一の際の安全マージンとしてさらなる安心感を。そしてリターンライダーや大型バイク初心者にとっては、スキルを補ってくれる心強いお守りとなってくれるはずです。この装備の有無は、ライバルと比較検討する上で非常に大きなアドバンテージとなります。
利便性と所有感を満たす現代的な装備
安全性だけでなく、現代のバイクライフに求められる快適性や利便性を高める装備も充実しています。
スマートキーシステム
キー本体をポケットやバッグに入れたままで、イグニッションのON/OFFやハンドルロックの操作が可能です。給油時のキャップ開閉など、日常のあらゆるシーンでの煩わしさを解消してくれる、一度体験すると元には戻れないほど便利な機能です。
5インチTFTカラー液晶メーター
日中の強い日差しの下でも夜間でも、優れた視認性を発揮するフルカラーの大型液晶メーターを搭載。速度や回転数といった基本情報はもちろん、各種電子制御の設定状況もグラフィカルに表示します。さらに、スマートフォンとBluetoothで連携して簡易ナビや音楽再生の情報を表示できる「Honda RoadSync」にも対応し、ツーリングの利便性を飛躍的に向上させます。
ETC2.0車載器
もはや日本のツーリングシーンに不可欠となったETC2.0車載器が標準で装備されています。これにより、購入後に追加で費用や取り付けの手間をかけることなく、納車されたその日から高速道路をスムーズに利用できます。
これらの充実した装備からも、CB1000Fが単なる懐古趣味のバイクではなく、現代のライダーが求める快適性、利便性、そして安全性を極めて高い次元で融合させた、真に「新世代」と呼ぶにふさわしいスタンダードネイキッドであることが理解できます。
140万円台という戦略的な価格

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これだけの充実した装備と、多くのライダーを魅了する美しいスタイリングを持ちながら、CB1000Fは驚くほど競争力のある価格で市場に投入されると予想されています。複数の信頼できる情報筋から、車両本体価格は「税込140万円台」になるという声が、日に日に現実味を帯びてきています。
もしこの価格が現実のものとなれば、それはもはや「バーゲンプライス」と言っても過言ではありません。特に、高価な6軸IMUやスマートキーシステムといった、通常であれば上位モデルやオプションで設定される装備を標準で搭載していることを考えると、ホンダがいかにこのモデルで市場のシェアを本気で獲りにきているかが伺えます。
価格設定から透けて見えるホンダの本気度
このアグレッシブな価格設定の背景には、国内大型バイク市場で長年、絶対的な王者として君臨し続けているカワサキ Z900RSの存在があります。CB1000Fは、そのZ900RSの牙城を崩すべく投入される、ホンダの最重要戦略モデルです。そのため、性能や先進装備で明確に上回りながら、価格ではむしろ下回るという、極めて挑戦的な値付けが行われる可能性が高いのです。これは、かつてPCXやレブル250で市場を席巻したホンダの勝利の方程式とも言えます。
もちろん、最終的な価格はメーカーからの正式発表を待つ必要がありますが、仮に140万円台後半であったとしても、その圧倒的なコストパフォーマンスの高さは揺るぎません。この戦略的な価格が、CB1000Fの人気にさらに拍車をかけ、熾烈な争奪戦を引き起こす最大の要因となることは間違いないでしょう。
ライバルZ900RSとの比較

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CB1000Fの購入を検討する上で、比較対象として避けては通れないのが、カワサキが誇る大ヒットモデル「Z900RS」です。どちらも「現代の技術で往年の名車を蘇らせる」という共通のコンセプトを持つネオクラシックモデルですが、その成り立ちや目指す方向性には、明確な違いが存在します。
結論から言えば、Z900RSが伝説の名車Z1の持つ独特の雰囲気やアナログ感を可能な限り忠実に再現した「ヘリテイジ(遺産)」モデルであるのに対し、CB1000FはCB-Fのスタイリングイメージを踏襲しつつも、より現代的な走行性能や先進技術を積極的に融合させた「ネオ(新しい)クラシック」と特徴づけることができます。
比較項目 | ホンダ CB1000F | カワサキ Z900RS |
---|---|---|
デザインコンセプト | CB-Fを現代的に再解釈 | Z1の忠実な再現 |
メーター | 5インチTFTカラー液晶 | アナログ2眼砲弾メーター |
電子制御 (IMU) | 搭載 (6軸) | 非搭載 (現行) |
利便装備 | スマートキー | 物理キー |
エンジンフィーリング | スムーズで扱いやすい(予想) | 力強く鼓動感がある |
カスタムの方向性 | 先進パーツとの融合 | 当時風のレトロカスタム |
予想価格 | 140万円台 | 148.5万円~ (カワサキ公式サイト参照) |
このように比較すると、CB1000Fは先進の電子装備や利便性、そしてコストパフォーマンスの面でZ900RSに対して明確なアドバンテージを持っています。一方で、Z900RSが持つ空冷フィンを模した美しいエンジン造形や、針が振れるアナログメーターの雰囲気は、レトロな世界観を何よりも重視するライダーにとっては代えがたい魅力でしょう。
どちらが優れているという単純な話ではなく、ライダーがバイクという乗り物に何を求めるかによって、その選択は自ずと変わってきます。最新技術の恩恵を受けながら安全で快適な走りを楽しみたいならCB1000F、アナログな機械が持つ味わいや、カスタムを通じて自分色に染め上げていく過程を楽しみたいならZ900RS、といった選び方ができそうです。強力なライバルの登場によって、ライダーにとって選択の喜びがさらに増したと言えるでしょう。
総括:CB1000Fコンセプトの発売日はいつ?価格やスペックも解説
最後に、この記事で解説したCB1000Fコンセプトに関する重要なポイントを改めてまとめます。
- CB1000Fコンセプトの発売日は2025年11月が有力
- 価格はライバルZ900RSを下回る税込140万円台と予想される
- ビキニカウルやクイックシフターを装備したCB1000F SEコンセプトも同時に公開
- カラーバリエーションはスペンサーカラーを含む全3色が濃厚
- 初年度モデルにオーリンズなどを装備した高性能なSPモデルが設定される可能性は低い
- CB1300ファイナルの前例から発売直後は深刻な品薄状態になる見込み
- 確実な購入には正式発表と同時に行動を起こす迅速な予約が不可欠
- エンジンはホーネットベースだが120PSに最適化され公道での扱いやすさを重視
- 車両重量は215kgでZ900RSと全く同じ数値を実現
- クラスの常識を覆す6軸IMUの搭載が最大のトピック
- コーナリングABSやコーナリングトラクションコントロールで極めて高い安全性を実現
- スマートキーや5インチTFT液晶メーターなどライダーを助ける便利な現代装備も充実
- ライバルのZ900RSとは「新しさ」と「先進性」で明確に差別化されている
- CBブランドの新たなフラッグシップとして大きな期待が寄せられている
- 購入を真剣に検討するなら今から販売店への相談や情報収集を始めるのがおすすめ