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スズキの人気スクーター、バーグマン200。その生産終了のニュースを聞いて、なぜだろうと疑問に思った方も多いのではないでしょうか。同時に、フルモデルチェンジはいつになるのか、特に2025年に新型が登場する可能性や、その後継モデルに関する情報を探している方もいらっしゃるでしょう。
現行モデルにはいくつかの欠点があるとの声もあり、購入後に後悔しないか心配になるかもしれません。
この記事では、生産終了の背景から、今あえて新車や激安の中古車を選ぶ際のポイントまで、あなたの疑問に多角的に答えていきます。
この記事で分かる事
- バーグマン200が生産終了に至った具体的な理由
- 待望のフルモデルチェンジや後継モデル登場の可能性
- 現行モデルの欠点や購入後に後悔しないための注意点
- 中古市場の動向と賢い車両の選び方
バーグマン200のフルモデルチェンジの噂と生産終了の背景

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- 生産終了はなぜ?その理由を解説
- 購入前に知りたい欠点
- 購入で後悔するポイント
- 今から新車は買えるのか
- 激安で探す中古市場の注意点
生産終了はなぜ?その理由を解説

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多くのライダーに惜しまれつつ生産終了となったバーグマン200ですが、その背景には大きく分けて2つの理由が存在します。
一つ目は、年々厳しくなる排出ガス規制への対応です。バーグマン200は2017年モデルで一度、国内の「平成28年排出ガス規制」に対応するための仕様変更を行いました。しかし、その後も世界的に環境規制は強化され続けています。次に待ち受ける「令和2年排出ガス規制(ユーロ5相当)」に現行のエンジンで対応させるには、開発コストの大幅な増加が避けられませんでした。このコスト増が、車両価格に反映されることを考えると、価格競争力の維持が難しくなったことが大きな要因です。
そして二つ目の理由は、軽二輪スクーター市場の変化です。バーグマン200が登場した当初、200ccという排気量は高速道路も走行可能な余裕と、街中での扱いやすさを両立する絶妙なポジションでした。しかし、近年ではホンダのPCX150やADV150といった、より軽量で燃費性能に優れた150ccクラスのスクーターが市場の主流となっています。これにより、バーグマン200の立ち位置がやや中途半端になり、販売面で苦戦を強いられたことも生産終了を後押ししたと考えられます。
生産終了の主な理由
1. 排出ガス規制の強化: 新しい規制に対応するための開発コスト増大
2. 市場の需要変化: 150ccクラスのスクーター人気による販売不振
購入前に知りたい欠点

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バーグマン200は多くの魅力を持つバイクですが、購入を検討する上で知っておくべき欠点もいくつか存在します。最もよく指摘されるのが、高速走行時におけるパワー不足です。
199ccのエンジンは市街地では十分な加速力を見せますが、高速道路で時速100kmを超えてからの追い越し加速や、長い上り坂では力不足を感じる場面があります。特に、頻繁にタンデム走行や高速道路を使った長距離ツーリングを考えている方は、この点を物足りなく感じるかもしれません。
また、装備面での簡素さも欠点として挙げられます。最終モデルではABSが標準装備されましたが、それ以前のモデルには装着されていません。さらに、近年のライバル車であるホンダ「フォルツァ」やヤマハ「XMAX」に搭載されているような、トラクションコントロールやスマートキー、スマートフォン連携機能といった先進的な電子制御や快適装備は備わっていません。
注意点:先進的な電子デバイスや、高速域での圧倒的なパワーを求めるユーザーには、バーグマン200の装備や性能は少し物足りなく感じられる可能性があります。
これらの点は、コストパフォーマンスとのトレードオフとも言えますが、自身の使い方と照らし合わせて慎重に判断する必要があります。
購入で後悔するポイント

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バーグマン200の購入で後悔しないためには、事前にいくつかのポイントを理解しておくことが重要です。前述の「欠点」とも関連しますが、後悔につながりやすいのは、主に使用用途とのミスマッチです。
例えば、「ツーリング仲間が250cc以上のバイクばかりで、高速での巡航ペースについていくのが大変」といったケースです。街乗りメインと割り切れば非常に快適なバイクですが、購入前に想定していた使い方と実際の性能が異なると、後悔につながりやすくなります。
「自分はどんなシーンでバイクを使いたいのか?」を具体的にイメージすることが、後悔しないバイク選びの第一歩ですよ。
もう一つの後悔ポイントとなり得るのが、生産終了モデルであることによる将来的な不安です。具体的には、リセールバリュー(再販価値)の低下や、純正部品の供給がいつまで続くかという懸念が挙げられます。もちろん、法的にメーカーは生産終了後も一定期間の部品供給義務がありますが、特殊な外装パーツなどは将来的に入手が難しくなる可能性もゼロではありません。こうした点を許容できるかどうかも、判断の分かれ目となるでしょう。
今から新車は買えるのか

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結論から言うと、2025年現在、メーカーから出荷される新車を正規に購入することはほぼ不可能です。
バーグマン200の生産はすでに終了しており、スズキの公式サイトからもラインナップから姿を消しています。そのため、私たちが「新車」として購入できる可能性があるのは、全国のバイク販売店が在庫として保有している「未登録車両」のみとなります。
ただ、生産終了から時間が経過しているため、その在庫も極めて少なくなっているのが現状です。運良く見つけられたとしても、ボディカラーや仕様を選ぶことはできず、提示された条件で購入を決断する必要があります。もし、どうしても誰も乗っていないバーグマン200が欲しい場合は、根気強く全国の販売店に問い合わせてみるしか方法はないでしょう。
豆知識:新車が見つからない場合、走行距離が極めて少ない「新古車」や「未使用車」と呼ばれる中古車が狙い目になります。これらは登録済みではあるものの、状態は新車に限りなく近いため、選択肢の一つとして検討する価値はあります。
激安で探す中古市場の注意点

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生産が終了した今、バーグマン200を手に入れる最も現実的な方法は中古車市場での購入です。価格もこなれてきており、中には「激安」と言える個体も存在します。しかし、価格の安さだけで飛びつくのは危険です。
激安の中古車には、相応のリスクが伴うことを理解しておく必要があります。
激安中古車の主なリスク
- 過走行:エンジンや駆動系の消耗が進んでいる可能性が高いです。
- メンテナンス不足:オイル交換などの基本的な整備が疎かにされ、内部にダメージを抱えている場合があります。
- 事故歴・転倒歴:修復されていても、フレームの歪みなど目に見えない問題を抱えている可能性があります。
中古車を選ぶ際は、価格だけでなく、車両の状態をしっかりと見極めることが何よりも重要です。信頼できる販売店を選び、可能であれば整備記録を確認させてもらいましょう。エンジンをかけてみて異音がないか、灯火類は正常に作動するか、タイヤやブレーキパッドの残量は十分かなど、基本的なチェックを怠らないようにしてください。特にABSが搭載されている2017年以降の後期モデルかどうかは、安全性に直結するため大きなチェックポイントになります。
バーグマン200のフルモデルチェンジ後の姿を徹底予測

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- フルモデルチェンジはいつ?
- 新型が2025年に登場する可能性
- 後継モデルに関する最新情報
- ライバル車から予測する新型のスペック
- 最終モデルの魅力と価値を再評価
- 総括:バーグマン200のフルモデルチェンジはいつ?生産終了後の新型情報
フルモデルチェンジはいつ?

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多くのファンが待ち望むバーグマン200のフルモデルチェンジですが、現時点(2025年8月)でスズキからの公式な発表はなく、具体的な時期は全くの未定です。
2020年頃にもフルモデルチェンジの噂が流れましたが、結果的にはカラーチェンジとABSの追加といったマイナーチェンジに留まりました。このことからも、スズキが200ccクラスのスクーター開発に慎重な姿勢であることがうかがえます。
フルモデルチェンジの実現には、やはり最大の障壁であった「令和2年排出ガス規制」をクリアする新型エンジンの開発が不可欠です。このエンジン開発には莫大なコストと時間がかかるため、スズキが軽二輪スクーター市場の将来性をどう判断するかにかかっています。現時点では具体的な情報がないため、残念ながら「いつ」という問いに明確な答えを出すことはできません。
新型が2025年に登場する可能性

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では、具体的な年として「2025年」に新型が登場する可能性はあるのでしょうか。これもまた、あくまで憶測の域を出ない話というのが正直なところです。
一般的にバイクのモデルチェンジサイクルは3年~5年と言われていますが、バーグマン200はすでに生産を終了しているため、このサイクルは当てはまりません。もし水面下で開発が進められていたとすれば、モーターサイクルショーなどのイベントでサプライズ発表される可能性もゼロではありませんが、現時点でそのようなスクープ情報や有力な噂は聞こえてきません。
2025年というキーワードで検索している方が多いのは、フルモデルチェンジへの期待感の表れと言えるでしょう。しかし、現時点では期待を裏付ける客観的な情報はなく、過度な期待はせずに、スズキからの公式発表を待つのが賢明です。
後継モデルに関する最新情報

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「バーグマン200」という名称での復活ではなく、全く新しい「後継モデル」として登場する可能性は十分に考えられます。
市場のトレンドを考慮すると、いくつかの方向性が予測できます。
後継モデルの予測
- 150ccクラスへのシフト:ホンダのPCX150やヤマハのNMAX155のように、高速道路も走行可能な150ccクラスのスタイリッシュなスクーターとして開発される可能性。これは、現在の市場で最も需要が高いカテゴリーです。
- 250ccクラスへの回帰:バーグマン400と車体を共有化し、250ccエンジンを搭載するパターン。これにより、ホンダ「フォルツァ」やヤマハ「XMAX」といった本格ビッグスクーターと真っ向から勝負することができます。
どちらの方向性を選ぶにせよ、バーグマン200が持っていた「手軽さと余裕の両立」というコンセプトを受け継ぎつつ、現代の市場ニーズに合わせた形で進化することが予想されます。スズキの海外市場での動向なども、今後の後継モデルを占う上で重要なヒントになるかもしれません。
ライバル車から予測する新型のスペック

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もしバーグマンシリーズの軽二輪クラスに新型が登場するとしたら、どのようなスペックになるのでしょうか。これは、現在のライバル車を見ることで、ある程度予測することが可能です。間違いなく、現代のスクーターに求められる先進装備は標準で搭載されるでしょう。
主要軽二輪スクーター スペック比較(予測含む)
車種名 | 排気量 | 最高出力 | 車両重量 | 主な先進装備 |
---|---|---|---|---|
新型バーグマン(予測) | 150cc or 250cc | 15PS or 23PS前後 | 140kg or 180kg前後 | ABS, トラコン, スマートキー, スマホ連携メーター |
ホンダ フォルツァ | 249cc | 23PS | 186kg | ABS, トラコン, スマートキー, 電動スクリーン |
ヤマハ XMAX | 249cc | 23PS | 181kg | ABS, トラコン, スマートキー, スマホ連携メーター |
上の表のように、ライバル車はABSやトラクションコントロール(TCS)といった安全装備、スマートキーによる利便性の向上はもはや当たり前となっています。さらに、メーターとスマートフォンを連携させ、ナビゲーション表示や着信通知を行う機能もトレンドです。新型バーグマンが登場するならば、これらの装備は必須となり、スズキならではの付加価値をどう加えてくるかが見どころになります。
最終モデルの魅力と価値を再評価

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フルモデルチェンジを待つ一方で、現行のバーグマン200、特にABSが標準装備となった2021年の最終モデルには、今あえて選ぶ価値と魅力があります。
最大の魅力は、その圧倒的なユーティリティ性能です。フルフェイスヘルメットが2個収納できる41Lの大容量シート下スペースは、このクラスでは他に類を見ません。通勤や通学での書類やPC、買い物での荷物など、日常のあらゆるシーンでこの収納力は大きなアドバンテージとなります。
また、150ccクラスにはない200ccの排気量がもたらす動力性能の余裕も大きなポイントです。市街地でのストップアンドゴーや、バイパスでの巡航において、ストレスのない安定した走りを提供してくれます。先進装備はありませんが、その分構造がシンプルで信頼性が高く、バイクとしての基本性能は非常に高いレベルでまとまっています。中古市場で価格が安定している今、程度の良い最終モデルは非常に賢い選択肢と言えるでしょう。
総括:バーグマン200のフルモデルチェンジはいつ?生産終了後の新型情報
最後に、この記事で解説してきたバーグマン200のフルモデルチェンジに関する情報をまとめます。
- バーグマン200の生産終了は厳しい排ガス規制と市場の変化が主な理由
- 現時点でフルモデルチェンジの公式発表はなく時期は未定
- 2025年に新型が登場するという確たる情報はない
- 後継モデルは150ccや250ccクラスで登場する可能性が考えられる
- もし新型が登場すればABSやトラクションコントロールは標準装備と予測される
- 現行モデルの欠点は高速走行時のパワー不足や装備の簡素さ
- 購入後の後悔は使用用途とのミスマッチが原因となることが多い
- メーカーからの新車供給は終了しており在庫車のみ入手可能
- 激安の中古車は走行距離やメンテナンス状況などリスクの確認が必須
- 最終モデルはABSを標準装備しており安全性が高い
- クラス最大級の41Lシート下収納は現行モデルの大きな魅力
- 200ccならではの動力性能の余裕は150ccクラスにはない利点
- 将来的な部品供給やリセールバリューには若干の不安が残る
- 信頼できる店で状態の良い中古車を見つけることが重要
- フルモデルチェンジを待つか、程度の良い現行モデルを選ぶか慎重な判断が求められる