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国内唯一の250ccオフロードモデルとして人気のホンダCRF250L。これから購入を検討している方の中には、2025年モデルチェンジの詳細や、兄弟車である CRF250Lラリーとの違いについて知りたい方も多いでしょう。
また、新型の性能だけでなく、具体的な新車の乗り出し価格や、中古市場の動向も気になるところです。さらに、購入後の楽しみ方として、カスタムやフルパワー化、そしてCRF250Lモタード仕様への改造に関心を持つ方もいるかもしれません。
この記事では、それら全ての疑問に答え、CRF250Lの魅力を余すところなく徹底解説します。
この記事で分かる事
- 2025年モデルの最新の変更点
- CRF250LとCRF250ラリーの具体的な違い
- 新車・中古車の価格相場と失敗しない選び方
- 購入後に役立つカスタムやフルパワー化の知識
ホンダCRF250Lの2025年モデルを徹底解説

ツーホイールズライフ・イメージ
- 2025年のモデルチェンジ詳細
- 話題の新型の特徴とは
- 兄弟車ラリーとの比較
- 気になるスペックとライディングポジション
2025年のモデルチェンジ詳細

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2025年モデルのCRF250Lは、大規模なフルモデルチェンジではなく、主に熟成を目的とした仕様変更が施されました。ライダーからのフィードバックを反映し、より快適で扱いやすいマシンへと進化しています。
主な変更点は、カラーリングの刷新とサスペンションセッティングの見直しです。スタンダード仕様は都会的な「スウィフトグレー」、サスストロークの長い<s>仕様はアグレッシブな「エクストリームレッド」となり、見た目の印象が新しくなりました。
2025年モデルの主な変更点
- カラーグラフィックの一新:スタンダードがグレー、<s>がレッドの2色展開。
- サスペンションのセッティング変更:よりしなやかな動きを目指し、熟成が図られました。
- 排熱対策の形状変更:ラジエターグリルやサイドカバーの形状が見直されています。
特にサスペンションは、オフロード走行における路面追従性の向上に貢献しており、ライダーはより安心して走りを楽しめるようになりました。基本的なエンジン性能や車体構成は2023年モデルを継承しつつも、細部にわたる改良が加えられたのが2025年モデルの特徴です。
見た目の変更だけでなく、走りの質感を高めるための地道な改良が加えられているのがポイントですね。特にサスペンションのセッティングは、オフロードでの走破性に直結するため、ベテランライダーにとっても嬉しいアップデートと言えるでしょう。
CRF250L <s> 2025年モデル主要諸元
項目 | スペック |
---|---|
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 18kW(24PS)/ 9000rpm |
最大トルク | 23N・m(2.3kgf・m)/ 6500rpm |
燃料タンク容量 | 7.8L |
車両重量 | 141kg |
シート高 | 880mm |
タイヤサイズ(前/後) | 80/100-21 / 120/80-18 |
税込価格 | 649,000円 |
話題の新型の特徴とは

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現行のCRF250Lシリーズは、2020年12月に行われたフルモデルチェンジで大幅な進化を遂げました。このモデルチェンジにより、オフロードバイクとしての基本性能が格段に向上しています。
最大のポイントは、新設計フレームの採用による4kgもの軽量化です。車体が軽くなったことで、林道での取り回しや悪路でのリカバリーが格段に容易になりました。加えて、吸排気系の見直しによってエンジンの出力特性も向上し、低回転域での力強さと高回転域での伸びやかさを両立させています。
現行モデルのキーポイント
現行モデルから、ライダーをサポートする便利な電子制御や装備が充実しました。後輪のみキャンセル可能なABSや、軽い操作感を実現するアシストスリッパークラッチ、ギアポジションインジケーターなどが標準装備され、初心者からベテランまで幅広い層のライダーが恩恵を受けられます。
また、2023年モデルからはナックルガードが標準装備された点も評価が高いです。林道走行時に飛び石や枝から手を守ってくれるだけでなく、走行風による冷えを軽減する効果もあり、ツーリングでの快適性向上にも貢献します。
兄弟車ラリーとの比較

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CRF250Lを検討する際、必ず比較対象となるのが兄弟車の「CRF250 RALLY」です。両車は同じエンジンとフレームを共有していますが、そのキャラクターは大きく異なります。
一言で言えば、CRF250Lが「オフロードトレール」であるのに対し、CRF250 RALLYは「アドベンチャーツアラー」です。このコンセプトの違いが、装備の差に表れています。
主な違いは以下の通りです。
項目 | CRF250L | CRF250 RALLY | 解説 |
---|---|---|---|
スクリーン | なし | 大型スクリーン | RALLYは高速走行時の防風性能が高い。 |
ヘッドライト | 単眼LED | 左右非対称二眼LED | RALLYはダカールマシン風のデザイン。 |
燃料タンク容量 | 7.8L | 12L | RALLYは航続距離が長くツーリング向き。 |
シート高 | 830mm | 830mm | 標準仕様のシート高は同じ。 |
車両重量 | 140kg | 152kg | RALLYは装備が充実している分、重い。 |
どちらを選ぶかは、バイクの主な使い方で決めるのが良いでしょう。林道やオフロードコースを積極的に走りたいなら、軽快なCRF250L。高速道路を使った長距離ツーリングがメインで、オフロードはフラットな林道程度という使い方なら、快適性の高いCRF250 RALLYがおすすめです。
気になるスペックとライディングポジション

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オフロードバイクで最も気になる点の一つが、シート高と足つき性です。CRF250Lは、サスペンションストロークが異なる2つのタイプから選ぶことができます。
タイプ別シート高
- CRF250L(標準仕様):シート高 830mm
- CRF250L <s>:シート高 880mm
身長176cmのライダーの場合、標準仕様では両足のかかとが少し浮く程度で、不安感は少ないです。しかし、<s>仕様になると、両足のつま先がようやく接地する程度になります。サスペンションの沈み込みがあるため、数値ほどの厳しさはありませんが、身長160cm台の方だと片足で支えるのが基本となるでしょう。
足つきが不安な方へ
CRF250Lには、2017年から2019年モデルに「Type LD」というローダウン仕様が存在しました。シート高は現行の標準仕様と同じ830mmです。現行モデルで足つきに不安がある場合は、中古市場でこのType LDを探してみるのも一つの手です。
ライディングポジションは、オフロードバイクらしいアップライトな姿勢です。ハンドル位置が高く、ステップとの距離も自然なため、長時間のライディングでも疲れにくいのが特徴。スタンディングでの操作性も考慮されており、林道での走りやすさにも貢献しています。
ホンダCRF250Lの購入からカスタムまで網羅

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- 新車の乗り出し価格の目安
- 中古車選びのポイント
- 定番のカスタム方法
- フルパワー化で走りは変わる?
- 派生版モタード仕様
- 総括:ホンダCRF250L完全ガイド!2025年新型の価格と評価
新車の乗り出し価格の目安

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新車を購入する際に重要なのが「乗り出し価格」です。これは車両本体価格に加えて、税金や保険料、登録諸費用などを含んだ、実際に支払う総額のことを指します。
2025年7月現在のCRF250Lのメーカー希望小売価格は以下の通りです。
- CRF250L / <s>:649,000円(税込)
ここから乗り出し価格を計算する場合、一般的に以下の費用が上乗せされます。
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 登録代行手数料
- 納車整備費用
これらの諸費用は販売店によって異なりますが、おおよそ5万円~10万円程度が目安となります。したがって、CRF250Lの新車乗り出し価格は、約70万円~75万円を見ておくと良いでしょう。
正確な乗り出し価格を知るためには、必ず購入を検討している販売店で見積もりを取ることが重要です。キャンペーンやオプションの有無によっても総額は変動します。
中古車選びのポイント

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CRF250Lは人気モデルのため、中古市場にも多くの車両が流通しています。しかし、オフロードバイクという特性上、車両の状態は千差万別。購入で失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
チェックすべき重要ポイント
- 転倒によるダメージ:フレームの傷や凹み、ハンドルの曲がり、ステップやレバーの損傷をチェックします。特にステアリングストッパーにダメージがあると大きな衝撃を受けた可能性が高いです。
- エンジン周り:エンジン下部(クランクケース)に岩などで打った跡がないか確認します。オイル漏れや異音がないかも重要です。
- サスペンション:フロントフォークやリアショックからオイルが漏れていないかを入念に確認します。サスペンションのオーバーホールは高額な修理になる場合があります。
- 消耗品の状態:タイヤ、チェーン、スプロケット、ブレーキパッドなどの消耗品の状態をチェックし、交換が必要な場合は乗り出し価格に影響することを念頭に置きましょう。
オフロードバイクは傷があって当たり前、と考えることもできますが、重要なのはその傷が走行性能に影響を与えるものでないかを見極めることです。自信がない場合は、信頼できるバイクショップに相談するか、オフロード走行歴のない「街乗りメイン」の車両を探すのが安心ですね。
定番のカスタム方法

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CRF250Lはカスタムベースとしても非常に人気が高く、国内外の多くのメーカーから豊富なパーツが販売されています。自分の使い方に合わせてカスタムすることで、より快適で楽しいバイクライフを送ることができます。
ここでは、定番のカスタムをいくつか紹介します。
目的別カスタム例
- ツーリング快適性向上:大型のリアキャリアやトップケースを装着すれば積載量が大幅にアップします。また、より防風性の高いスクリーンや、座り心地の良いハイシートへの交換も効果的です。
- オフロード走破性向上:エンジン下部を守るスキッドプレートや、ラジエーターを保護するラジエーターガードは林道走行の必須アイテムです。また、よりグリップ力の高いオフロードタイヤへの交換も走りを大きく変えます。
- パフォーマンス向上:軽量な社外マフラーに交換することで、パワーアップと軽量化を両立できます。ルックスやサウンドの変化も楽しめる人気のカスタムです。
まずは転倒時に車体へのダメージを軽減するハンドガードやエンジンガードから始めるのがおすすめです。これらのパーツは、万が一の際に修理費用を抑えることにも繋がります。
フルパワー化で走りは変わる?

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「フルパワー化」という言葉に魅力を感じるライダーは少なくないでしょう。CRF250Lにおけるフルパワー化とは、主に国内仕様の出力特性を海外仕様に近づけるカスタムを指します。
確かに、ECU(エンジンコントロールユニット)の書き換えや吸排気系の変更により、最高出力を向上させることは可能です。特に高回転域でのパワーの伸びは体感しやすく、よりスポーティな走りを楽しめるようになります。
フルパワー化のデメリットと注意点
一方で、フルパワー化にはデメリットやリスクも伴います。まず、メーカーの保証対象外となる可能性が非常に高いです。また、燃費の悪化や、低回転域でのトルクが細くなり扱いにくさを感じる場合もあります。何より、エンジンの耐久性に影響を与える可能性も否定できません。
フルパワー化は専門的な知識と技術を要するカスタムです。安易に行うのではなく、信頼できるプロショップに相談し、メリットとデメリットを十分に理解した上で検討することが極めて重要です。
派生版モタード仕様

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「モタード」とは、オフロードバイクの車体に、オンロード用の小径ホイール(主に17インチ)とタイヤを装着したカスタムスタイルのことです。ホンダからCRF250Lのモタード仕様として「CRF250M」というモデルが過去に販売されていましたが、現在はラインナップにありません。
しかし、CRF250Lをベースにモタード仕様へカスタムすることは可能です。主な変更点は以下の通りです。
- 前後ホイールを17インチ化
- オンロードタイヤ(ハイグリップタイヤ)の装着
- フロントブレーキの大径化
- ショートフロントフェンダーへの交換
モタード化の最大のメリットは、オンロードでの圧倒的な運動性能です。軽量な車体とパワフルな単気筒エンジン、そしてハイグリップタイヤの組み合わせは、峠道などで非常に俊敏な走りを楽しむことができます。見た目がスタイリッシュになる点も魅力の一つです。
ただし、ホイールやブレーキなど、足回りのパーツを一式交換する必要があるため、カスタム費用は比較的高額になる傾向があります。
総括:ホンダCRF250L完全ガイド!2025年新型の価格と評価
記事のポイントをまとめます。
- CRF250Lは国内で唯一新車購入できる250ccオフロードモデル
- 2025年モデルはカラー変更とサスペンションの熟成がメイン
- 現行モデルは2021年のフルモデルチェンジで大幅に軽量化
- アシストスリッパークラッチやABSなど電子制御も充実
- 長距離ツーリングメインなら兄弟車のCRF250ラリーも選択肢
- ラリーは大型スクリーンと大容量タンクで快適性が高い
- 標準仕様のシート高は830mmで足つき性も考慮されている
- より走破性を求めるならシート高880mmのタイプがおすすめ
- 新車の乗り出し価格は約70万円から75万円が目安
- 中古車は転倒ダメージやサスの状態を要チェック
- カスタムパーツが豊富で自分好みの仕様に育てられる
- 定番カスタムはキャリアやガード類、マフラー交換など
- フルパワー化は性能向上と引き換えにリスクも伴う
- モタード化はオンロードでの運動性能を追求するカスタム
- 初心者からベテランまで幅広いライダーにおすすめできる一台