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ZRX1200Rの値上がりは異常?中古相場と今後の予測を解説

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ZRX1200Rの値上がりは異常?中古相場と今後の予測を解説

ツーホイールズライフ・イメージ

「最近、ZRX1200Rの価格がすごく上がっているけど、一体なぜ?」「今が買い時、それとも売り時?」そんな疑問をお持ちではありませんか。かつての新車価格を遥かに超える値段で中古車が取引される今、その価格高騰の背景や今後の見通しが気になる方も多いでしょう。一部で囁かれる不人気説の真相や、後継機であるZRX1200Rとダエグの違い、そして現在の買取相場に至るまで、

この記事では様々な角度から徹底的に掘り下げていきます。ZRX1200Rの購入や売却を検討しているあなたの疑問を解消し、最適な判断を下すための一助となれば幸いです。

記事のポイント

  • ZRX1200Rの価格が高騰している具体的な理由
  • 最新の中古相場と買取価格の推移
  • DAEGや他の兄弟車との違いや関係性
  • 今後の価格予測と最適な売買タイミング

ZRX1200Rの値上がりはなぜ?高騰の理由を解説

ZRX1200Rの値上がりはなぜ?高騰の理由を解説

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  • 新車価格を超える異常な現状
  • コロナ禍と半導体不足が中古価格を押し上げ
  • 今なお根強い人気を誇るキャブレターモデル
  • ZRX1200Rとダエグの違いをスペックから比較
  • 不人気と言われるSモデルの価格も高騰中
  • 中古市場における現在の立ち位置

新車価格を超える異常な現状

新車価格を超える異常な現状

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現在のZRX1200Rの中古市場は、まさに「異常」と言える状況にあります。驚くべきことに、状態の良い個体やカスタムされた車両は、2001年の発売当時の新車価格を上回る金額で取引されているのです。

ちなみに、ZRX1200Rが発売された2001年当時の新車価格は92万円(税抜)でした。しかし、現在の中古車情報サイトやオークションを見ると、走行距離が少ない車両や人気のカスタムパーツが装着された車両には、150万円はもちろん、時には200万円を超えるプライスカードが付けられていることも珍しくありません。

単なる中古車が、発売から20年以上経過して新車時より高くなるというのは、通常の工業製品では考えにくい現象です。これは、ZRX1200Rが単なる移動手段ではなく、趣味性の高い特別な価値を持つバイクとして認識されていることの証左と言えるでしょう。

コロナ禍と半導体不足が中古価格を押し上げ

コロナ禍と半導体不足が中古価格を押し上げ

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では、なぜこれほどまでにZRX1200Rの価格は高騰してしまったのでしょうか。その背景には、大きく分けて2つの社会的な要因が存在します。

一つ目は、新型コロナウイルス禍によるバイク人気の再燃です。密を避けられる単独での移動手段・レジャーとしてバイクが再評価され、リターンライダーを含めた新たな需要が生まれました。これにより、中古バイク市場全体が活況を呈したのです。

そして二つ目が、世界的な半導体不足に端を発する新車の生産遅延です。現代のバイク製造に不可欠な半導体が不足したことで、多くのメーカーが新車の生産・供給を大幅に遅らせざるを得なくなりました。このため、「新車が買えないなら中古車を」と考えるユーザーが中古市場に殺到し、需要と供給のバランスが崩壊。結果として、人気車種であるZRX1200Rをはじめとする中古車の価格が急激に押し上げられることになったのです。

価格高騰の主な要因

これらの理由から、バイクに乗りたい人の数は増えているのに、市場に出回るバイクの数が足りないという状況が生まれました。特にZRX1200Rのような人気モデルに需要が集中し、仕入れ価格の上昇がそのまま販売価格に反映される形となったのです。

今なお根強い人気を誇るキャブレターモデル

今なお根強い人気を誇るキャブレターモデル

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社会的な要因に加え、ZRX1200Rというバイク自体が持つ魅力も価格高騰の大きな理由です。特に重要なのが、このモデルが「キャブレター」を燃料供給装置として採用した、比較的新しい年式の最後の大型バイクの一つである点です。

現在のバイクは、環境性能や燃費効率の観点から、電子制御の「フューエルインジェクション(FI)」が主流です。しかし、キャブレターにはFI車にはない独特の魅力があります。

アクセル操作にダイレクトに反応するリニアなスロットルレスポンスや、メンテナンスやセッティングを自分で行える懐の深さ、そして何よりエンジンが持つ「味」や「鼓動感」を強く感じられる点に、多くのベテランライダーが惹きつけられます。厳しい現代の環境基準では、ZRX1200Rのような大排気量キャブレター車を新たに製造・販売することは事実上不可能です。この「もう二度と新車では手に入らない」という希少性が、ZRX1200Rの価値を一層高めているのです。

「漢Kawasaki」という言葉に象徴されるように、力強く骨太なイメージを持つカワサキのZシリーズは、昔から絶大な人気を誇ります。ZRX1200Rは、伝説的なレーサー「Z1000Rローソンレプリカ」を彷彿とさせる角張ったデザインを受け継いでおり、そのスタイリングも人気の大きな要因です。

ZRX1200Rとダエグの違いをスペックから比較

ZRX1200Rとダエグの違いをスペックから比較

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ZRX1200Rの購入を検討する際、必ず比較対象となるのが後継モデルの「ZRX1200 DAEG(ダエグ)」です。一見するとよく似ていますが、両者は全く異なる乗り味を持つバイクです。ここでは主な違いを表で比較してみましょう。

項目 ZRX1200R ZRX1200 DAEG
販売期間 2001年~2008年 2009年~2016年
燃料供給 キャブレター フューエルインジェクション(FI)
トランスミッション 5速 6速
ホイール 5本スポーク 10本スポーク
最高出力 74kW (100PS) / 8,000rpm 81kW (110PS) / 8,000rpm
特徴 ダイレクトな操作感、カスタムの自由度 スムーズで扱いやすい、現代的な完成度

最大の違いはやはり燃料供給方式です。キャブレターのZRX1200Rが荒々しくダイレクトな乗り味なのに対し、FI化されたDAEGは非常にスムーズで洗練されたフィーリングを持っています。また、高速巡航で有利な6速ミッションの採用もDAEGの大きな特徴です。デザイン面では、DAEGのホイールが10本スポークになっている点が最も分かりやすい見分け方と言えます。

不人気と言われるSモデルの価格も高騰中

不人気と言われるSモデルの価格も高騰中

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ZRX1200シリーズには、ビキニカウルの「R」の他に、ハーフカウルを装備したツアラーモデル「S」が存在します。この「S」は、Rに比べて販売台数が少なく、中古市場では比較的「不人気」とされ、安価で取引される傾向にありました。

しかし、近年のバイクブームは、このZRX1200Sの相場にも大きな影響を与えています。以前はRよりも数十万円安く購入できたSモデルですが、2021年頃から価格が急騰し始めました。現在ではRほどの極端な高値ではないものの、一昔前では考えられなかったような価格で取引されています。

「不人気」という言葉は、あくまで人気の中心であるRモデルと比較しての話です。Sモデルの防風性能の高さや独特のスタイルを好むファンも確実に存在します。このSモデルの価格高騰は、ZRXシリーズ全体の価値が底上げされていることを示す興味深い現象です。

中古市場における現在の立ち位置

中古市場における現在の立ち位置

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ここまでの情報をまとめると、ZRX1200Rは中古市場において「絶版ネオクラシック」という確固たる地位を築いたと言えます。単なる古いバイクではなく、現代のバイクにはない魅力と希少価値を併せ持つ、特別な存在として認識されているのです。

性能面では最新モデルに及ばない部分もありますが、それを補って余りあるスタイリング、カスタムの楽しさ、そして何よりキャブレターエンジンがもたらす官能的なフィーリングが、多くのライダーを魅了し続けています。この人気が続く限り、ZRX1200Rの資産価値が大きく下落することは考えにくいでしょう。

もはや「乗って楽しむ」だけでなく、「所有する喜び」をも満たしてくれるバイクになったと言えるかもしれませんね。今後の動向から目が離せない一台です。

ZRX1200Rの値上がりはいつまで?今後の相場動向

ZRX1200Rの値上がりはいつまで?今後の相場動向

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  • 中古価格の推移をデータで見る
  • 最新の買取相場の今後の値動き
  • 買い時と売り時はいつか
  • DAEGやZRX1100など他シリーズの相場
  • 総括:ZRX1200Rの値上がりは異常?中古相場と今後の予測を解説

中古価格の推移をデータで見る

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ZRX1200Rの中古価格は、常に右肩上がりだったわけではありません。業界の取引データによると、価格は2022年の春から夏にかけてピークを迎え、その後は緩やかな下落傾向に転じています。

具体的には、2022年のピーク時には平均価格が120万円を超えていましたが、同年11月頃に一度価格が急落。その後も少しずつ値を下げ、2023年6月時点での平均中古価格は114万円前後で推移しているという情報があります。これは、一時期の異常な高騰が少しずつ落ち着き、市場が正常化に向かいつつある兆候と捉えることもできます。

ただし、これはあくまで平均価格の話です。前述の通り、走行距離が少なくコンディションの良い車両や、人気のカスタムが施された車両は、現在も高値で取引されています。

最新の買取相場の今後の値動き

最新の買取相場の今後の値動き

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中古車の販売価格と密接に連動するのが買取相場です。ZRX1200Rの中古販売価格が下落傾向にあることを考えると、買取相場も今後は緩やかに下がっていく可能性が高いと予測されます。

バイク買取店の視点では、販売価格が下がる前にできるだけ多くの在庫を確保したいという動きと、下落リスクを考えて慎重に査定額を決める動きが交錯します。このため、買取相場の先行きは「正直読めない」というのが専門家の見解でもあります。

高額査定を引き出すポイント

もし売却を検討している場合、少しでも高く売るためにはいくつかのポイントがあります。純正パーツが揃っていること、定期的なメンテナンス記録があること、そして何より複数の買取業者に査定を依頼して競合させることが重要です。一社だけの査定では、その金額が適正かどうか判断が難しいためです。

現状では、まだ十分に高い水準で買取が行われているため、売却を考えているのであれば、相場が大きく下落する前に査定に出してみるのが得策かもしれません。

買い時と売り時はいつか

買い時と売り時はいつか

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これまでの情報を踏まえ、ZRX1200Rの最適な売買タイミングについて考えてみましょう。

購入を検討している場合

中古相場が下落傾向にあるため、「今すぐ欲しい」という強い理由がなければ、少し様子見をするのが賢明かもしれません。今後、さらに価格が落ち着き、より良い条件で購入できる可能性があります。ただし、バイクとの出会いは一期一会です。走行距離や車両コンディション、カスタム内容など、自分の理想にぴったり合う個体が見つかった場合は、多少高くても手に入れておくべき、という考え方もあります。

売却を検討している場合

前述の通り、買取相場は今後下落する可能性が否定できません。異常な高騰はすでにピークを過ぎたと見られるため、「できるだけ高く売りたい」と考えるのであれば、早めに行動を起こすのが良いでしょう。これ以上の上昇を期待するよりも、現在の高値水準で売却する方がリスクは少ないと言えます。

いずれにしても、後悔しないためには情報収集が不可欠です。複数の販売店の価格をチェックしたり、一括査定サービスを利用したりして、常に最新の相場観を把握しておくことをお勧めします。

DAEGやZRX1100など他シリーズの相場

DAEGやZRX1100など他シリーズの相場

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ZRX1200Rの相場を考える上で、兄弟車であるDAEGや先行モデルのZRX1100の動向も参考になります。

ZRX1200 DAEGは、シリーズ最終モデルということもあり非常に人気が高く、中古相場は180万円前後で高値安定しています。ZRX1200Rの相場が少し落ち着いてきたのとは対照的に、DAEGの人気は衰えていません。

一方、先行モデルのZRX1100は、1200Rよりもさらにクラシカルな味わいを持つモデルとして近年評価が上がっており、中古相場は上昇傾向にあります。平均価格は80万円台後半と1200Rよりは安いものの、その差は縮まりつつあります。

このように、同じZRXシリーズでもモデルによって値動きは異なります。ご自身の好みや予算に合わせて、他のモデルも視野に入れて検討するのも一つの方法です。

総括:ZRX1200Rの値上がりは異常?中古相場と今後の予測を解説

記事のポイントをまとめます。

  • ZRX1200Rの中古価格は2001年の新車価格を超える異常な水準にある
  • 価格高騰の主な理由はコロナ禍でのバイク需要増と半導体不足による新車供給の遅れ
  • 現代の基準では製造不可能なキャブレターエンジンであることも希少価値を高めている
  • 価格のピークは2022年で、現在は緩やかな下落傾向にシフトしている
  • 後継機のDAEGはFI化や6速ミッションなど現代的にアップデートされている
  • DAEGの相場は180万円前後で高値安定を続けている
  • 先行モデルのZRX1100は近年評価が上がり価格が上昇傾向にある
  • 不人気とされたSモデルでさえ価格が大きく上昇している
  • 中古相場の下落に伴い、買取相場も今後は下がる可能性が高い
  • 購入を検討する場合は、急ぎでなければ少し様子見するのが賢明かもしれない
  • 売却を検討する場合は、相場が大きく下がる前に早めに動くのが良い選択肢となりうる
  • ZRX1200Rは絶版ネオクラシックとして確固たる地位を築いている
  • そのため、今後価格が暴落する可能性は低いと見られている
  • 最終的な売買の判断は、相場だけでなく個体のコンディションや自身の満足度で決めるべき
  • 複数の販売店や買取業者の情報を比較検討することが後悔しないための鍵となる

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