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SRX400の最高速は?スペックと向上カスタムを徹底解説

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SRX400の最高速は?スペックと向上カスタムを徹底解説

ツーホイールズライフ・イメージ

ヤマハのシングルスポーツ、SRX400。その美しいデザインに惹かれつつも、「SRX400の最高速はどれくらいなのだろう?」「SRX400は遅いって本当?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。また、兄貴分であるSRX600の最高速との違いや、SRX400の馬力、中古で購入する際の注意点についても気になるところです。

一部では不人気と言われることもありますが、カフェレーサーカスタムは根強い人気を誇り、SRX400を速くする方法を模索するオーナーも少なくありません。この記事では、SRX400の性能を徹底的に掘り下げ、その真の魅力に迫ります。

記事のポイント

  • SRX400の公式スペックと実測の最高速
  • SRX600との性能や特徴の違い
  • 最高速を向上させるカスタム方法
  • 中古車選びのポイントとSRX400の本当の魅力

SRX400の最高速は?スペックと実測値を解説

SRX400の最高速は?スペックと実測値を解説

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  • どんなバイクか
  • スペックから見る馬力
  • 本当に遅いのか?その評価
  • 兄貴分SRX600の最高速との違い
  • 前期型と後期型のスペック上の違い

どんなバイクか

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ヤマハSRX400は、1985年から1999年にかけて生産された、空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載したスポーツバイクです。先行して発売されたSRX600の弟分として登場し、当時のレーサーレプリカブームとは一線を画す、シンプルで美しいデザインと軽快な走りをコンセプトとしていました。

車名の「SRX」は、ヤマハの代表的なシングルバイクである「SR」に、未知の可能性を示す「X」を加えたもの。その名の通り、SRが持つトラディショナルなオートバイの魅力に、よりスポーティな走行性能と洗練されたデザインを融合させた、玄人好みのモデルと言えるでしょう。

特に、トラス構造のフレームが生み出すスリムで流麗なスタイリングはSRXの大きな特徴です。ストリートでのワインディングを軽快に楽しむ「シングルスポーツ」というジャンルを確立した一台であり、生産終了から長い年月が経った今でも、多くのファンに愛され続けています。

スペックから見る馬力

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SRX400の性能を理解する上で、まずは基本的なスペックを確認しておきましょう。ここでは後期型(3VN)のスペックを中心に紹介します。

SRX400(後期型/3VN)主要スペック
エンジン形式 空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
排気量 399cc
最高出力 33ps/7,000rpm
最大トルク 3.4kgf・m/6,000rpm
車両重量(装備) 149kg
新車価格(当時) 529,000円

最高出力33psという数値は、同時代の4気筒400ccモデル(50ps超)と比較すると控えめに見えます。しかし、注目すべきは149kgという軽量な車体と、比較的低い回転数で発生する3.4kgf・mという力強いトルクです。

このスペックが意味するのは、高回転まで回してパワーを絞り出すのではなく、中回転域でのトルクフルな加速感を重視したエンジン特性であるということです。いわゆる「トコトコ感」や「鼓動感」を楽しみながら、アクセルワークにリニアに反応するダイレクトな走りこそがSRX400の持ち味と言えます。

本当に遅いのか?その評価

本当に遅いのか?その評価

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「SRX400は遅い」という評価を耳にすることがありますが、これは事実なのでしょうか。結論から言えば、最高速を追求するバイクではない、というのが正確な答えになります。

実測での最高速は、ノーマル状態で約160km/h前後が一つの目安とされています。もちろん、これは車両のコンディションや個体差、走行環境によって大きく変動する数値です。

また、インプットした情報によると、メーター読みで147km/hを記録したという例や、メーター表示が137km/h程度でもGPSなどでの実測では115km/h程度と、メーターの誤差が大きい場合もあるようです。このため、単純なメーター上の数値だけで速さを判断するのは難しいでしょう。

「遅い」と感じる理由

SRX400が「遅い」と言われる主な理由は、4気筒エンジンのような高回転域での伸びがない点にあります。単気筒エンジンの特性上、発進後の力強いトルク感はありますが、速度が上がるにつれて頭打ちになりがちです。特に高速道路での追い越しなどでは、パワー不足を感じる場面があるかもしれません。

しかし、SRX400の真価は最高速ではありません。アクセルを開けた瞬間に車体が前に押し出される、あのケツを蹴られるような独特の加速感こそが最大の魅力です。街乗りやワインディングで、このダイレクトなフィーリングを味わうことに喜びを見出せるライダーにとっては、決して「遅い」バイクではないのです。

兄貴分SRX600の最高速との違い

兄貴分SRX600の最高速との違い

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SRX400を語る上で欠かせないのが、兄貴分であるSRX600の存在です。車体は基本的に共通ですが、エンジン排気量の違いが性能に大きな差を生んでいます。両車のスペックと特徴を比較してみましょう。

SRX400 vs SRX600 性能比較
項目 SRX400 SRX600
排気量 399cc 608cc
最高出力 33ps/7,000rpm 42ps/6,500rpm
最大トルク 3.4kgf・m/6,000rpm 4.7kgf・m/5,500rpm
最高速(ノーマル) 約160km/h 約170km/h強
特徴的な装備 オイルクーラーなし オイルクーラー標準装備

SRX600の最高速はノーマルで170km/h強と、400を上回ります。より大きな排気量から生み出されるパワーとトルクは、400よりも一層力強く、いわゆる「シングルの鼓動感」を強く感じさせます。

また、重要な違いとして、SRX600には標準でオイルクーラーが装備されています。これは発熱量の大きい大排気量シングルエンジンを安定して冷却するための装備で、400ccモデルではコストや必要性の観点から省略されました。このため、400でハードな走行を続ける場合は、熱ダレに注意が必要です。

前期型と後期型のスペック上の違い

前期型と後期型のスペック上の違い

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SRX400/600は、生産期間中に大きなモデルチェンジを一度経験しており、一般的に2型までを「前期型」、3型以降を「後期型」と呼びます。両者にはスペックや装備に明確な違いがあります。

主な違いは始動方式と足回りです。前期型が「キックスタート」であるのに対し、後期型では利便性の高い「セルスターター」が採用されました。これにより、ビッグシングルへの入門のハードルが大きく下がったと言えるでしょう。

SRX 前期型 vs 後期型 主な違い
項目 前期型(2NYなど) 後期型(3VN)
始動方式 キックスタート セルスターター
リアサスペンション ツインショック モノショック
フロントブレーキ ダブルディスク(一部シングル) シングルディスク
デザイン やや無骨でクラシカル 流麗で洗練された印象

後期型ではリアサスペンションがモノショック化され、より現代的な走行性能を獲得。デザインも全体的にスマートになり、洗練された印象が強まりました。
一方で、フロントブレーキはダブルからシングルへと変更されていますが、これは軽量化とハンドリングの軽快さを狙ったものと考えられます。どちらのモデルが良いかは一概には言えず、キックスタートにこだわりレトロ感を求めるなら前期型スマートなデザインと普段使いの利便性を重視するなら後期型、という選択になるでしょう。

SRX400の最高速を向上させるカスタムとは

SRX400の最高速を向上させるカスタムとは

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  • 速くする方法とチューニング
  • カフェレーサーカスタムの人気
  • なぜ不人気と言われるのか
  • 中古で購入する際の注意点
  • 総括:SRX400の最高速は?スペックと向上カスタムを徹底解説

速くする方法とチューニング

速くする方法とチューニング

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SRX400の最高速や加速力を向上させたい場合、いくつかのチューニング手法が考えられます。ただし、もともとが最高速を追求するバイクではないため、その特性を理解した上で行うことが重要です。

吸排気系のカスタム

最もポピュラーなのが、マフラーとキャブレターの交換です。抜けの良い社外マフラーに交換し、それに合わせてキャブレターのセッティングを最適化することで、パワーとレスポンスの向上が見込めます。
特に、FCR(フラットCRキャブレター)などのレーシングキャブレターへの換装は定番のチューニングメニューで、セッティングが決まればノーマルとは別物の鋭い加速を手に入れることが可能です。

エンジン内部のチューニング

さらにパワーを求めるのであれば、エンジン内部に手を入れることになります。代表的なのは以下のメニューです。

  • ハイカムの導入: カムシャフトを交換し、吸排気バルブの開閉タイミングとリフト量を変更することで、高回転域でのパワーアップを図ります。
  • ボアアップ: ピストン径を拡大して排気量を上げる方法。トルク、パワー共に大幅な向上が期待できますが、コストと手間がかかります。

フルチューンを行えば、SRXでも最高速200km/hを超えることは不可能ではありません。しかし、そこまで行うにはエンジンだけでなく、フレーム補強や足回りの強化も必須となり、多額の費用がかかります。SRXの持ち味である「軽快さ」とのバランスを考えながら、カスタムの方向性を決めるのが良いでしょう。

カフェレーサーカスタムの人気

カフェレーサーカスタムの人気

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SRX400は、その素性の良さからカフェレーサーカスタムのベース車両として非常に高い人気を誇ります。スリムな車体と美しいトラスフレームは、セパレートハンドルやシングルシートといったカフェレーサーの定番スタイルと見事に調和します。

なぜSRXがカフェレーサーに選ばれるのでしょうか?それは、ただ形が似合うというだけでなく、バイクが持つ「走り」の思想がカフェレーサーの精神性とマッチしているからです。

カフェレーサーのルーツは、1960年代のイギリスで、若者たちがカフェに集い、公道で速さを競ったことにあります。彼らは自分のバイクを改造し、速さとスタイルを追求しました。SRXが持つ「ストリートでの軽快な走りを楽しむ」というコンセプトは、まさにこのカフェレーサーの思想と通じるものがあるのです。

ハンドル、シート、ステップ、マフラーといった基本的なパーツの交換だけでも、SRXは非常にスタイリッシュなカフェレーサーに変貌します。華美な装飾を排し、走りのための機能美を追求する。そんなカスタムを楽しめるのが、SRXの大きな魅力の一つです。

なぜ不人気と言われるのか

なぜ不人気と言われるのか

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根強いファンがいる一方で、SRX400は「不人気」「マイナー」と言われてしまうこともあります。その理由としては、いくつかの要因が考えられます。

第一に、登場した時代の特異性が挙げられます。1980年代後半はレーサーレプリカ全盛期。CBRやGSX-Rといったフルカウルの4気筒マシンが市場を席巻しており、SRXのようなシングルスポーツは趣味性の高い、ニッチな存在と見なされていました。

第二に、SRXが持つキャラクターの中途半端さです。

  • 兄貴分のSRX600がいるため、パワーを求める層は600を選んだ。
  • 伝統的なスタイルを好む層は、よりシンプルなSR400を選んだ。
  • スポーツ性を求める層は、レーサーレプリカを選んだ。

このように、様々なバイクと比較された際に「帯に短し襷に長し」という印象を持たれやすかったのです。また、単気筒特有のエンジンの振動は、快適性を重視するライダーからは敬遠される要因にもなりました。これらの複合的な理由から、爆発的な人気を得るには至らなかったと考えられます。

中古で購入する際の注意点

中古で購入する際の注意点

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生産終了から20年以上が経過しているため、SRX400を中古で購入する際は、いくつかの点に注意が必要です。長く付き合っていくためにも、以下のポイントを重点的にチェックしましょう。

購入時のチェックポイント

エンジンの振動による各部の緩みや破損は、SRXの持病とも言える部分です。インプットした情報の中には、マフラーや各種パーツが走行中に「取れた」という経験談も含まれていました。購入時には以下の点を特に注意深く確認してください。

  • マフラーの取り付け部分にクラックや緩みはないか
  • ステップやペダル、メーター類の固定はしっかりしているか
  • エンジンからのオイル漏れや滲みはないか
  • キャブレターの状態(特に内部部品の緩みや固着)
  • フレームにサビや歪みがないか

特にエンジンやキャブレターといった心臓部のコンディションは重要です。可能であれば、SRXに詳しい専門店や、信頼できるショップで購入することを強くお勧めします。
また、前述の通り400ccモデルにはオイルクーラーがありません。夏場の渋滞など、エンジンが高温になりやすい状況には注意が必要です。後付けでオイルクーラーを装着するのも有効な対策の一つです。

総括:SRX400の最高速は?スペックと向上カスタムを徹底解説

記事のポイントをまとめます。

  • SRX400の最高速はノーマルで約160km/hが目安
  • 最高速よりも中回転域のトルクフルな加速感が持ち味
  • 軽量・スリムな車体でワインディングが楽しい
  • 美しいトラスフレームと流麗なデザイン
  • 兄貴分のSRX600はよりパワフルで最高速も上回る
  • 前期型はキック始動、後期型はセル始動でキャラクターが異なる
  • 吸排気系のカスタムでパワーアップが可能
  • カフェレーサーカスタムのベース車両として非常に人気が高い
  • 「不人気」と言われるのは時代のニーズと少しズレていたため
  • 中古車はエンジンの振動による各部の状態を要チェック
  • オイルクーラーがないため夏場のオーバーヒートに注意
  • アクセルにダイレクトに反応する人馬一体感
  • 4気筒にはないシングルの鼓動とフィーリング
  • 速さだけではない、バイク本来の操る楽しさを教えてくれる一台
  • 維持や整備に手間がかかる可能性もあるが、それもまた魅力

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