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カワサキの誇るスーパースポーツ「Ninja ZX-10R」に、生産終了の噂が広まっています。憧れのマシンが新車で手に入らなくなるかもしれないというニュースに、多くの方が衝撃を受けていることでしょう。もし噂が本当なら、Zx10rの新車はもう購入できないのか、気になるzx10rの新車価格はどうなるのか、そして多くのファンが期待するZX10Rの2025年モデルや、さらに先の2026年式としてZX10Rの新型が登場する可能性はあるのか、様々な疑問が浮かびます。
また、今後はZX10Rの中古車を探すことになるかもしれませんが、一部で聞かれるZX10Rは乗りにくいという評判も気になるところです。この記事では、ZX-10Rの生産終了に関する情報の真偽から、今後の展望、そして中古市場の動向まで、皆さんの疑問に多角的な視点からお答えしていきます。
記事のポイント
- ZX-10Rが生産終了となった背景と現状
- 新車および中古車の最新の価格と在庫状況
- 2025年以降の新型モデル登場の可能性
- マシンの性能や「乗りにくい」という評判の真相
ZX10R生産終了の真相と2024年モデルの現状

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- 生産終了の理由はユーロ5+排出ガス規制
- 新車は現在庫限りで販売終了へ
- 現行モデルの新車価格をチェック
- 2025年モデルの公式な発表はなし
- レース仕様のZX-10RRも先行きは不透明
生産終了の理由はユーロ5+排出ガス規制

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Ninja ZX-10Rの生産終了は、欧州で導入された新しい排出ガス規制「ユーロ5+(プラス)」に現行モデルが対応していないことが直接的な原因です。この規制は非常に厳格で、従来の基準をクリアしたエンジンであっても、さらに高度な排出ガス浄化性能が求められます。
もちろん、技術的に規制をクリアすること自体は不可能ではありません。しかし、そのためにはエンジン本体や排気システムに大幅な設計変更が必要となり、それに伴う開発コストの増大は避けられないのです。カワサキは、現行モデルのアーキテクチャでユーロ5+に対応させることは、商業的に見て得策ではないと判断したと考えられます。
実際に、レース専用モデルであるNinja ZX-10Rの受注は2024年12月13日をもって終了しており、2025年モデルとしての市販車の発表がないことが、この状況を裏付けています。したがって、今回の生産終了は、技術的および商業的な合理性に基づいた経営判断の結果であると推察できるのです。
新車は現在庫限りで販売終了へ

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前述の通り、Ninja ZX-10Rは既に生産を終了しています。このため、現在Zx10rの新車を手に入れる方法は、日本国内のカワサキプラザ(正規販売店)に現存する在庫を購入する以外にありません。
新たな生産や供給が完全にストップしているため、在庫がなくなり次第、販売は終了します。これは、購入を検討している方にとって、残された時間が非常に少ないことを意味します。
店舗によっては既にお目当てのカラーリングが完売していたり、在庫そのものがなかったりする状況も考えられます。まさに「早い者勝ち」の状態であり、もし本気で購入を考えているのであれば、少しの迷いが機会損失に直結する可能性も否定できません。複数のカワサキプラザに速やかに問い合わせ、在庫状況を確認することが賢明な行動と言えるでしょう。
現行モデルの新車価格をチェック

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現在市場に残る最終モデル、2024年式Ninja ZX-10Rの新車価格は、カワサキモータースジャパンが設定したメーカー希望小売価格が基準となります。
メーカー希望小売価格(2024年モデル)
モデル名 | メーカー希望小売価格(税込) |
---|---|
Ninja ZX-10R | 2,365,000円 |
Ninja ZX-10R KRT EDITION | 2,365,000円 |
ただし、この価格はあくまで車両本体のみのものです。実際に公道を走行するためには、自賠責保険料や重量税、登録に伴う手数料などの諸費用が別途必要となる点には注意が必要です。
また、これはあくまでメーカーが提示する価格であり、車両が希少になるにつれて、販売店によっては独自のオプションを付加した形での販売となる可能性も考えられます。購入の際は、総額でいくらになるのかを事前にしっかりと確認することが大切になります。
2025年モデルの公式な発表はなし

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残念ながら、2025年6月の現時点において、カワサキからNinja ZX-10Rの2025年モデルに関するいかなる公式発表も行われていません。通常、バイク業界ではこの時期になると、翌年モデルのカラーリング変更やマイナーチェンジといった情報が徐々に公開され始めます。
しかし、ZX-10Rに関しては完全に沈黙が保たれているのが現状です。これは、現行モデルがユーロ5+規制という大きな壁に直面し、生産を継続できない状況にあるためです。
この事実から、現行型のプラットフォームを流用した2025年モデルが登場する可能性は、限りなくゼロに近いと考えるのが自然でしょう。ファンにとっては非常に寂しい状況ですが、事実上のラインナップ落ちと受け止めざるを得ない段階に来ています。
レース仕様のZX-10RRも先行きは不透明

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スーパーバイク世界選手権(SBK)で勝利するためのホモロゲーションモデルとして存在する、より高性能な「Ninja ZX-10RR」も、公道仕様のZX-10Rと同様にその将来は安泰ではありません。
確かに、2025年モデルとしてレースベース車両の存在はアナウンスされています。しかし、これはあくまでサーキットでの競技使用を前提としたものであり、私たちが公道で乗れる市販車とは全くの別物です。
インプットされた情報によれば、このレースベース車両でさえも今後の生産終了の可能性が示唆されています。レースのレギュレーションは市販車をベースとすることが基本であり、その大元となる公道モデルが存在しない状況が長く続けば、ZX-10RRだけを存続させることは難しくなります。カワサキのレース活動の象徴でもあるマシンの動向は、今後のブランド戦略を占う上で非常に重要なポイントです。
ZX10R生産終了後の展望と中古という選択肢

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- 新型モデルは今後登場するのか
- 規制対応後2026年式の可能性
- プレミア化?中古市場の動向
- プロの評価:乗りにくいのか
- 主要スペックから見る魅力
-
総括:カワサキZX10R生産終了の真相|2026年新型や中古価格は?
新型モデルは今後登場するのか

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多くのファンが最も気になるのは、Zx10rの新型モデルが今後登場するのかという点でしょう。現時点ではカワサキからの公式なアナウンスはなく、全ては憶測の域を出ませんが、その可能性はゼロではないと考えられます。
ただし、復活には非常に高いハードルが存在します。最大の課題は、言うまでもなくユーロ5+や、さらにその先に見据えられる「ユーロ6」といった厳しい排出ガス規制をクリアできる、全く新しいパワーユニットの開発です。これには莫大な開発費用と数年にわたる時間が必要となります。
一方で、カワサキにとって「Ninja」は、その歴史と栄光を象徴する旗艦ブランドです。そのトップに君臨するリッタースーパースポーツの系譜を、このまま途絶えさせるとは考えにくいのも事実です。数年後、全く新しいコンセプトや、あるいはハイブリッド技術などを搭載した新時代のスーパースポーツとして、Ninja ZX-10Rの名が復活するシナリオに期待が寄せられています。
規制対応後2026年式の可能性

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では、比較的近い将来であるZX10R 2026年式としての登場はあり得るのでしょうか。この問いに対しては、残念ながら「可能性は極めて低い」と答えるのが現実的です。
前述の通り、新しい規制に対応したエンジンの開発には、企画から設計、試作、テスト、そして量産準備まで、通常は3年以上のサイクルが必要とされます。2024年末で現行型の受注が終了し、2025年にラインナップから消えた後、わずか1年後の2026年に全く新しいモデルを市場に投入するのは、開発スケジュールを考えると非常に困難です。
仮に水面下で既に開発プロジェクトが進行していたとしても、世界中の様々な環境下での厳しいテストや、各国の認証取得プロセスなどを考慮すると、2026年のリリースはあまりにも早すぎます。もし新型が登場するとしても、早くとも2027年以降というのが業界における一般的な見方でしょう。
プレミア化?中古市場の動向

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新車の供給が停止した今、注目が集まるのがzx-10rの中古市場です。生産終了のアナウンスは、中古車の価格に直接的な影響を与え始めています。
需要と供給のバランスが崩れ、新車で手に入らなくなったモデルを求める需要が中古市場に流れるため、価格は上昇傾向を示すのが一般的です。特に、最終モデルに近い高年式、低走行、そして丁寧なメンテナンスが施されてきた極上の車両は、今後さらに希少価値が高まり、価格がプレミア化する可能性を秘めています。
一方で、中古車を購入する際には注意も必要です。価格の上昇に惑わされず、車両の状態を冷静に見極める眼が求められます。事故による修復歴の有無や、エンジン、足回りといった主要部分のコンディションをしっかり確認しなくてはなりません。高価な買い物になるからこそ、信頼のおける販売店を選び、納得のいく一台を見つけることが大切です。
プロの評価:乗りにくいのか

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中古車を検討する際、しばしば耳にする「ZX-10Rは乗りにくい」という評判が気になる方もいるかもしれません。この評価は、ある意味では正しく、ある意味では誤解を含んでいます。
このバイクが「乗りにくい」と感じられる理由は、その生い立ちがサーキットでの勝利を至上命題とした、純粋なスーパースポーツであることに起因します。200馬力を超える強大なパワー、わずかな入力にも鋭く反応するシャシー、そして深い前傾姿勢を強いるライディングポジションは、日本の一般的な公道、特に渋滞の多い市街地や低速での走行では、ライダーに相応のスキルと緊張を要求します。これが「乗りにくい」という評価につながるのです。
しかし、これは欠点ではなく、ZX-10Rが持つ本質的な「性格」です。一度ワインディングロードやサーキットに持ち込めば、その評価は一変します。ライダーの意思に忠実にラインをトレースする正確無比なハンドリングと、強力な電子制御にサポートされた圧倒的な加速力は、他のバイクでは味わえない興奮と達成感をもたらしてくれるでしょう。要するに、乗り手と走るステージを選ぶ、玄人好みのマシンであると言えます。
主要スペックから見る魅力

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Ninja ZX-10Rがなぜこれほどまでに多くのライダーを惹きつけるのか、その魅力は客観的な数値データである主要スペックからも明確に読み取れます。
パワーユニットの性能
インテークファンネルからラムエアシステムを通じて空気を強制的に送り込むことで、走行時には最高出力が213PSにも達します。これは市販車としてトップクラスの性能です
項目 | スペック |
---|---|
最高出力 | 149kW (203PS) / 13,200rpm |
ラムエア加圧時最高出力 | 156.8kW (213PS) / 13,200rpm |
最大トルク | 115N・m (11.7kgf・m) / 11,400rpm |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ |
車体・足回り
世界最高峰のレースで培われた技術が惜しみなく投入された車体と足回りも、ZX-10Rの大きな魅力です
項目 | スペック |
---|---|
車両重量 | 207kg |
フレーム形式 | ダイヤモンド (アルミペリメター) |
ブレーキ(前) | ブレンボ製デュアルセミフローティングディスク |
サスペンション(前) | SHOWA製 バランスフリーフロントフォーク (BFF) |
サスペンション(後) | SHOWA製 バランスフリーリヤクッション (BFRC lite) |
これらのスペックは、ZX-10Rが単なる高性能バイクではなく、カワサキの持てる技術の粋を集めた「走る工芸品」であることを物語っています。
総括:カワサキZX10R生産終了の真相|2026年新型や中古価格は?
今回解説した「Ninja ZX-10R 生産終了」に関する情報をまとめます。憧れのマシンを手に入れるためには、正確な情報に基づいた迅速な判断と行動が鍵となります。
- ZX-10Rは2024年モデルを最後に生産終了となった
- 直接的な原因は欧州のユーロ5+排出ガス規制への未対応
- 新車の新規生産は行われておらず供給はストップしている
- 新車購入のチャンスは国内正規店の在庫のみ
- 現行モデルの新車価格はメーカー希望小売価格2,365,000円
- 2025年モデルの公式なアナウンスは現時点ではない
- 2026年以降の新型登場も未定で時間はかかると予想される
- レースベース車両のZX-10RRも将来的な先行きは不透明
- 生産終了を受け中古市場では価格が上昇する可能性が高い
- 特に高年式・低走行の中古車は希少価値が高まる
- 「乗りにくい」という評判はサーキット志向の性能の裏返し
- 公道での快適性よりもサーキットでの速さが優先されている
- 200馬力超のパワーと高度な電子制御技術が大きな魅力
- ブレンボ製ブレーキやSHOWA製サスペンションなど装備も一級品
- 新車を探すのであれば一刻も早い行動が求められる
- 中古車を選ぶ際は価格だけでなく車両の状態を慎重に確認する