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絶大な人気を誇るカワサキのZ900RSですが、2026年モデルに関するモデルチェンジの予想が大きな話題となっています。多くのライダーが注目する中で、「新しいモデルはいつ出るのか」「価格はどのくらい変わるのか」といった疑問が尽きません。特に、スロットルバイワイヤの採用は性能に直結するため、関心が集まっています。この変更によって、これまでの乗り味からどう変わるのか、期待と不安が入り混じっている方も多いのではないでしょうか。新しいバイク選びで失敗や後悔をしないためにも、正確な情報を基にした検討が大切です。
この記事では、現在明らかになっている情報を基に、Z900RSの2026年モデルの姿を徹底的に分析し、解説していきます。
記事のポイント
- 2026年モデルの噂が立つ根拠
- スロットルバイワイヤ化に伴う具体的な変更点
- デザインやメーターなど外観に関する予測
- 予想される発売日や価格の詳細
なぜZ900RSの2026年モデル予想が話題か

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- CARBへの登録情報が示す大きな変化
- スロットルバイワイヤ化は確実か
- 対応が必須となる新排ガス規制
CARBへの登録情報が示す大きな変化

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2026年モデルのZ900RSに大きな変更が加えられるという予想の根拠は、CARB(カリフォルニア州大気資源局)に登録された情報にあります。CARBは、米国内で販売される車両の排出ガス規制を管轄する機関であり、メーカーは新型モデルを販売する前に、この機関へ車両情報を登録する必要があります。
2025年モデルでは、「Z900」と「Z900RS」はそれぞれ別個のモデルとして登録されていました。これは、両モデルが異なるスロットルシステム(Z900はスロットルバイワイヤ、Z900RSは機械式スロットル)を持ち、排出ガスの値が異なっていたためです。
しかし、2026年モデルの登録情報を見ると、「Z900」系のモデルとしてまとめて登録されています。この事実は、2026年モデルのZ900RSが、Z900と同じエンジンおよびスロットルシステム、つまりスロットルバイワイヤを採用することを示唆していると考えられます。このように、公的な登録情報から、次期モデルの仕様変更を読み取ることができるのです。
スロットルバイワイヤ化は確実か

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前述の通り、CARBへの登録情報から、Z900RSが2026年モデルでスロットルバイワイヤ(電スロ)化される可能性は極めて高いと見られています。スロットルバイワイヤは、ライダーのスロットル操作を電気信号に変換し、ECU(エンジンコントロールユニット)が最適なスロットルバルブ開度を制御するシステムです。
このシステムを導入するメリットは、より緻密なエンジン制御が可能になる点にあります。これにより、燃費性能の向上や排出ガスのクリーン化が期待できるだけでなく、ライディングモードの切り替えやトラクションコントロール、クルーズコントロールといった高度な電子制御システムを搭載するための基盤ともなります。
一方で、一部のライダーからは、機械式スロットルの持つダイレクトな操作感が失われるのではないかという懸念の声も聞かれます。ただ、近年のスロットルバイワイヤは技術的に成熟しており、違和感の少ない自然なフィーリングを実現しているモデルがほとんどです。Z900RSがどのような味付けで登場するのか、多くのファンが注目しています。
対応が必須となる新排ガス規制

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Z900RSがモデルチェンジを迫られている背景には、世界的に強化されつつある排出ガス規制への対応という側面もあります。日本国内においても、2024年以降、新たな規制が導入されており、バイクメーカーはこれに適合したモデルを開発する必要に迫られています。
この新しい規制基準をクリアするためには、エンジン本体の改良や排気システムの見直しが不可欠です。スロットルバイワイヤの採用は、この規制対応をより効率的かつ確実に行うための有効な手段の一つと言えます。緻密な燃料噴射制御と排気デバイスの連携によって、クリーンな排出ガス性能を実現しやすくなるためです。
したがって、Z900RSのモデルチェンジは、単なる機能向上だけでなく、販売を継続していく上で避けて通れない、規制対応という大きな目的も担っていると考えられます。
Z900RSの2026年モデル予想【変更点の詳細】

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- 期待される電子制御システムの進化
- メーターはアナログ二眼を維持する?
- デザインに大きな変更はあるのか
- 新型のカラーリングはどうなる?
- 気になる日本での発売日はいつか
- 新機能追加による価格の上昇は
-
総括:Z900RSの2026年モデル予想!電スロ化や価格を解説
期待される電子制御システムの進化

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スロットルバイワイヤの採用により、2026年モデルのZ900RSには多彩な電子制御システムが搭載される可能性が高いです。ベースモデルであるZ900が既にIMU(慣性計測装置)を搭載し、高度な電子制御を実現していることから、Z900RSにも同様のシステムが展開されることが期待されます。
ただし、Z900RSのクラシカルなキャラクターを考慮し、全ての機能をそのまま移植するのではなく、一部を簡略化する可能性も考えられます。例えば、IMUは搭載せず、コーナリングABSやコーナリングトラクションコントロールといった機能は省き、基本的なライディングモード選択やトラクションコントロールに留めるという選択肢です。
ホンダのレブル1100が、兄弟車のアフリカツインとは異なりIMUを非搭載とすることでキャラクター分けをしている例もあり、カワサキがZ900RSをどのように位置づけるかが鍵となります
電子制御項目 | 現行Z900RS | 新型Z900 | 2026年 Z900RS (予想) |
---|---|---|---|
スロットル | 機械式 | 電子制御 | 電子制御 |
ABS | 通常のABS | コーナリングABS | 通常 or コーナリング |
トラクションコントロール | KTRC | KTRC (コーナリング対応) | KTRC (基本 or コーナリング) |
クルーズコントロール | 無し | 有り | 有り |
クイックシフター | 無し | 上下対応 (オプション) | 上下対応 (オプション) の可能性 |
ライディングモード | 無し | 有り | 有り |
いずれにしても、クルーズコントロールのような長距離走行を快適にする機能の追加は、多くのユーザーにとって歓迎されるアップデートとなるでしょう。
メーターはアナログ二眼を維持する?

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電子制御システムの進化に伴い、メーターの変更も確実視されています。現行Z900RSの魅力の一つは、砲弾型のアナログ二眼メーターと中央のデジタルパネルを組み合わせたクラシカルなデザインです。多くのファンがこのデザインを支持しています。
スロットルバイワイヤ化によってライディングモードなどの新機能が追加されるため、表示する情報量は増加します。このため、Z900のようにフルカラーTFT液晶メーターに変更される可能性も十分にあります。TFT液晶メーターは、視認性が高く、スマートフォン連携や簡易ナビ表示など多機能化できるメリットがあります。
しかし、ホンダのCB1300SFがスロットルバイワイヤを採用しつつもアナログ二眼メーターを維持している例もあります。Z900RSの持つレトロスポーツというコンセプトを重視するならば、カワサキはアナログメーターの雰囲気を残す選択をするかもしれません。具体的には、現行のスタイルを維持しつつ、中央の液晶部分を大型化・高機能化することで、新しい情報表示に対応するアプローチが考えられます。
デザインに大きな変更はあるのか

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Z900RSがこれほどまでに高い人気を誇る最大の理由は、往年の名車「Z1」を彷彿とさせる、完成されたスタイリングにあります。ティアドロップ型の燃料タンクから流れるようなテールカウルに至るまでの美しいラインは、このバイクの象徴です。
このため、2026年モデルで大規模なデザイン変更が行われる可能性は低いと予想されます。多くのユーザーがこのデザインを支持している現状を考えると、カワサキが大きなリスクを冒してまでデザインを変更するとは考えにくいからです。
もちろん、細かな部分でのアップデートは考えられます。例えば、灯火類の意匠変更や、フレームの一部改訂、細かなパーツの質感向上など、全体の印象を維持しつつ、より洗練されたものへと進化させる可能性はあります。言ってしまえば、Z900RSの魅力の核であるデザインは守りつつ、中身を最新仕様にアップデートするというのが、最も現実的な路線でしょう。
新型のカラーリングはどうなる?

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カワサキはZ900RSのカラーリングとグラフィックを毎年のように変更し、常に新鮮さを提供してきました。2025年モデルでも、往年の「ZXR」シリーズを思わせるライムグリーンや、メタリックディアブロブラックを基調とした新色が登場し、話題を集めました。
この傾向から、2026年モデルでも間違いなく新しいカラーリングが発表されるでしょう。モデルチェンジという節目に合わせて、これまでにない斬新なカラーや、過去の名車のカラーリングをオマージュした特別なグラフィックが登場するかもしれません。
特に、新しい電子制御システムやアップデートされた性能をアピールするために、より先進的でモダンな印象を与えるカラーが採用される可能性もあります。一方で、Z900RSの原点であるクラシカルな雰囲気を強調する、深みのあるメタリックカラーや、伝統的な「火の玉」「タイガー」カラーの新しい解釈版が登場することも期待されます。
気になる日本での発売日はいつか

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新型モデルの発表時期を考えると、2025年秋に開催される世界最大級のモーターサイクルショー「EICMA(ミラノショー)」が最も有力な舞台となります。カワサキは例年この場でワールドプレミアを行うことが多く、世界中の注目が集まるからです。
EICMAで2025年11月頃に発表された場合、日本国内での発売は、早くても2025年末から2026年の春頃になると予想されます。近年のカワサキの新型モデル導入スケジュールを見ると、発表から発売まで数ヶ月の期間を要することが一般的です。
ただし、世界的な半導体不足や物流の状況によっては、スケジュールが変動する可能性も否定できません。ライバルと目されるホンダの新型「CB1000F」の動向なども、発売時期に影響を与える一因となるかもしれません。いずれにしても、正式な発表は2025年の秋以降になる可能性が高いでしょう。
新機能追加による価格の上昇は

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スロットルバイワイヤの採用やそれに伴う電子制御システムの大幅なアップデートは、製造コストの増加に直結します。そのため、2026年モデルの価格は、現行モデルから上昇することが確実視されます。
参考として、2025年モデルのZ900RSの車両価格は148万5000円(税込)です。これに新たな電子制御機能やその他の改良が加わることを考慮すると、価格は10万円から15万円程度上昇する可能性があります。
つまり、支払総額で170万円前後に達することも十分に考えられます。もちろん、カワサキが戦略的な価格設定を行い、上げ幅を最小限に抑える努力をする可能性もあります。しかし、高性能化・高機能化には相応のコストがかかるため、購入を検討している方は、ある程度の価格上昇を覚悟しておく必要がありそうです。
総括:Z900RSの2026年モデル予想!電スロ化や価格を解説
記事のポイントをまとめます。
- 2026年モデルはCARBへの登録情報からモデルチェンジが濃厚
- 最大の変更点はスロットルバイワイヤの採用と予想される
- スロットルバイワイヤ化により新たな排ガス規制に対応
- ライディングモードやクルーズコントロール等の電子制御が追加される可能性
- IMU搭載によるコーナリングABS等の上位機能も期待される
- メーターはアナログ二眼の雰囲気を残しつつ高機能化する可能性
- もしくはZ900同様のフルカラーTFT液晶メーターになる選択肢も
- Z1を彷彿とさせるアイコニックなデザインは維持される見込み
- 灯火類など細部のデザイン変更は考えられる
- カラーリングは毎年更新されており2026年も新色が登場する
- 発表は2025年秋のEICMAが有力
- 日本での発売は2026年の春頃と予想
- 2025年モデルの価格は148.5万円
- 機能向上に伴い10万円以上の価格上昇は避けられない見通し
- 最終的な仕様や価格はカワサキの公式発表を待つ必要がある