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ホンダの新型バイクに関する噂の中でも、特に熱い視線が注がれているのがCBR400R FOURではないでしょうか。かつて中型バイク市場を席巻した4気筒エンジンのフィーリングを再び味わえるかもしれないという期待感、そして待望のCBR400R FOURの発売日はいつになるのか、多くのバイクファンがその動向を固唾をのんで見守っています。この記事では、現在明らかになっているCBR400R FOURに関する様々な情報を整理し、その魅力と可能性に迫ります。
この記事を読むことで理解が深まるポイント
- CBR400R FOURに搭載が噂されるエンジンの詳細
- 予想されるデザインや派生モデルの可能性
- 過去のCBRシリーズやライバル車種との比較
- 商標登録状況や海外での発表に関する最新情報
CBR400R FOURの概要と注目ポイント

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- 待望の4気筒エンジン搭載か
- フルカウルとネイキッド登場?
- 過去モデルから継承する伝統
- 日本市場での商標登録の状況
- 中国市場での発表とティーザー
待望の4気筒エンジン搭載か

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CBR400R FOURの最大の注目点は、その名が示す通り4気筒エンジンの搭載が有力視されていることです。現行のCBR400Rが並列2気筒エンジンを採用しているのに対し、この新型モデルでは全く異なるエンジン特性が期待されます。
ホンダが2024年8月末に日本で「CBR400R FOUR」という商標を出願した事実は、この噂の信憑性を高める大きな要因と考えられます。名称に含まれる「FOUR」は、明らかに4気筒エンジンを搭載することを示唆しているからです。
また、市場にはカワサキのNinja ZX-4Rシリーズという4気筒400ccモデルが既に存在し、高い人気を博しています。これに対抗する形でホンダが同様の4気筒モデルを投入することは、自然な流れと言えるかもしれません。かつてホンダ自身もCBR400Rの名で4気筒モデルをラインナップしていた歴史があり、その復活を待ち望む声は少なくありません。
ただし、現時点ではホンダからの正式な発表はなく、エンジンの詳細なスペックについては不明な点が多いです。今後の情報公開が待たれるところですが、多くのファンが高回転域までスムーズに吹け上がる4気筒特有のフィーリングに期待を寄せています。
フルカウルとネイキッド登場?

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CBR400R FOURのデザインに関しては、まずフルカウルモデルの登場が確実視されています。中国のモーターサイクルショーで公開されたティーザー画像では、フルカウルスポーツモデルのシルエットが確認されており、これはCBRシリーズの伝統的なスタイルを踏襲するものと考えられます。
ヤングマシンの報道によれば、そのデザインは現行のCBR250RRに近い、エッジの効いたシャープなものになる可能性があるようです。CBR1000RR-RやCBR600RRのようなレーサーレプリカ色の強いスタイルというよりは、ストリートでの注目度も高いCBR250RRの持つ現代的なデザイン要素を取り入れることで、特に若い世代からの支持を狙う戦略かもしれません。
さらに注目されるのは、ネイキッドモデルの登場可能性です。ティーザー画像にはフルカウルモデルの下にもう1台、詳細は不明ながら異なるシルエットのバイクが描かれており、これがネイキッドモデルではないかと推測されています。ホンダのラインナップにおいて長年人気を博してきたCB400 SUPER FOUR(スーパーフォア)の後継としての役割も期待されていることから、丸目のヘッドライトを持つ伝統的なネイキッドスタイル、あるいはより現代的なストリートファイタースタイルの派生車種が登場する可能性も否定できません。
これらのデザインに関する情報はまだ憶測の域を出ない部分も多いですが、フルカウルとネイキッドという2つのバリエーションで展開されるのであれば、より幅広いライダーのニーズに応えることができるでしょう。
過去モデルから継承する伝統

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CBR400Rという名称は、ホンダのバイク史において特別な意味を持っています。1980年代、ホンダは水冷4気筒エンジンを搭載したCBR400Rを市場に投入し、当時のバイクファンを魅了しました。具体的には1986年7月に発売されたモデルで、新設計の水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒エンジンは、カムギアトレーンシステムや新型4連キャブレターを採用し、当時の自主規制値上限である59馬力を発生させていました。
この初代CBR400Rは、CBR750Fにも通じるエアロフォルムが特徴で、サイドカウルには「AERO」の文字が大きく記されていました。後のCBR400RRシリーズに比べると、よりオールラウンダーな性格を持っていたと言われています。
新型CBR400R FOURは、この歴史ある名称と「FOUR」という4気筒を意味する名を冠することで、かつての栄光と伝統を引き継ぐモデルとしての期待がかけられています。現行のCBR400Rは2013年に登場した並列2気筒エンジン搭載モデルで、扱いやすさとスポーティーさを両立させていますが、これとは異なる系譜に連なる存在となりそうです。
また、直接的な後継ではありませんが、長年にわたり400ccクラスのベンチマークとして存在し続けたCB400 SUPER FOURの生産終了に伴い、その魂を受け継ぐモデルを待望する声も多く、CBR400R FOUR(特にネイキッドモデルが噂通り登場する場合)がその役割の一端を担う可能性も考えられます。
参考:過去モデルと現行モデルの比較
特徴 | 1986年式 CBR400R | 現行 CBR400R (2024年モデル) |
---|---|---|
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
最高出力 | 59ps/12500rpm | 46ps/9000rpm |
車両重量 | 184kg (装備) | 191kg (装備) |
特徴的装備 | カムギアトレーン、エアロフォルム | 倒立フロントフォーク、アグレッシブデザイン |
コンセプト | 当時の最先端技術を投入した4気筒スポーツ | スポーティーさと扱いやすさを両立 |
このように、過去の4気筒CBR400Rと現行の2気筒CBR400Rでは、コンセプトやエンジン形式が大きく異なります。新型CBR400R FOURがどのような形で伝統を継承し、新たな価値を提示するのか、非常に興味深いところです。
日本市場での商標登録の状況

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新型CBR400R FOURの登場を期待させる動きとして、日本国内における商標登録が挙げられます。本田技研工業株式会社は、2024年8月27日に「CBR400R FOUR」という名称の商標を出願しました。この事実は、ヤングマシンなどのバイクメディアによって報じられ、ファンの間で大きな話題となりました。
商標登録は、企業が商品名やサービス名を法的に保護するために行う手続きです。この出願があったということは、ホンダが日本国内市場において「CBR400R FOUR」という名称のバイクを販売する可能性を視野に入れていることを示唆しています。
もちろん、商標が出願されたからといって、必ずしもすぐに製品が発売されるわけではありません。開発状況や市場の動向など、様々な要因によって実際の発売時期は左右されます。しかし、少なくとも日本市場をターゲットにした動きの一つであると捉えることができ、国内のバイクファンにとっては朗報と言えるでしょう。
これに加えて、同時期に「CBR500R FOUR」という商標も出願されていることが判明しており、これはグローバル市場向けのモデルや、異なる排気量バリエーションの存在を示唆しているのかもしれません。いずれにしても、これらの商標登録は、ホンダが新たな4気筒ミドルスポーツモデルの開発を進めていることの確かな証左の一つと考えられます。
中国市場での発表とティーザー

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CBR400R FOURに関する具体的な動きは、日本国内だけでなく、中国市場でも見られています。2024年9月頃、中国の重慶モーターサイクルショーにおいて、ホンダがミドルクラスの4気筒モデルを予告したと報じられました。
現地の情報フォーラムなどによると、ホンダのブースで新型4気筒車に関する言及があり、「CBR400R FOUR」を示唆する内容であったようです。具体的なスペックやデザインまでは明らかにされなかったものの、「出すよ」という意思表示があったとされています。
さらに、この発表に合わせてティーザー画像も公開されました。その画像には、フルカウルスポーツモデルのシルエットが描かれており、これは現行のCBR400Rのシルエットと酷似しているとの指摘があります。ただし、これはあくまでティーザーであり、実際のデザインが完全に同じであるとは限りません。フルカウルモデルであることを示すためのイメージである可能性も考えられます。
興味深いのは、このティーザー画像にはもう一台、別のバイクのシルエットも描かれている点です。これは前述の通り、ネイキッドモデルやストリートファイターモデルといった派生車種の存在を示唆しているのかもしれません。
中国市場で先行して情報が公開される背景には、中国のバイク市場の成長や、そこで生産されるモデルである可能性などが考えられます。過去にもスズキのV-STROM250やGSX250Rなどが中国でワールドプレミアされた例があり、CBR400R FOURも同様のパターンを辿る可能性はあります。これらの動きから、CBR400R FOURの発表が着実に近づいていることがうかがえます。
CBR400R FOURの詳細と今後の展望

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- 予想される先進技術と装備
- カワサキZX-4Rとの比較は?
- CBR500R FOURとの関連性
- 気になる発売日は?
-
総括:CBR400R FOUR最新情報!4気筒復活の噂と詳細
予想される先進技術と装備

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新型CBR400R FOURには、現代のバイクに求められる先進技術や魅力的な装備が搭載されることが期待されます。ホンダは近年、様々なモデルに新しい技術を積極的に導入しており、その流れがこの新型4気筒モデルにも及ぶ可能性は高いでしょう。
特に注目されるのが、ホンダが開発した「Eクラッチ(Honda E-Clutch)」の採用です。Eクラッチは、クラッチレバー操作なしで発進・変速・停止を可能にする電子制御クラッチシステムで、CB650RやCBR650Rの2024年モデルから採用が始まっています。このシステムは既存エンジンへの後付けも比較的容易とされており、機構も軽量かつシンプルです。CBR400R FOURにもこのEクラッチ仕様が登場すれば、ライダーの疲労軽減や、よりライディングに集中できる環境を提供することになり、大きなセールスポイントとなるかもしれません。価格面では、CB650R/CBR650Rの例ではMT車に対して5万5000円高となっています。
また、エンジン制御に関しては、現行のCBR250RRで採用されているような電子制御スロットル(スロットルバイワイヤシステム)や、複数の走行モードを選択できるパワーモードセレクターなどの搭載も考えられます。これにより、ライダーの好みや走行状況に応じた細やかなセッティングが可能になります。
足回りについては、倒立フロントフォークの採用はほぼ確実視されています。ブレーキシステムに関しても、ABSはもちろんのこと、高性能なラジアルマウントキャリパーなどが装備される可能性もあります。灯火類は、現代のバイクの標準装備ともいえるフルLEDとなるでしょう。
ただし、これらの先進技術や高性能な装備は、車両価格の上昇にも繋がります。ライバル車種との価格競争力や、ターゲットとするユーザー層を考慮し、どの程度の装備が盛り込まれるのかが注目点となります。トータルバランスを重視するホンダのモデル作りの傾向から考えると、過度にハイスペックな装備に偏るのではなく、扱いやすさや信頼性とのバランスが考慮される可能性が高いです。
カワサキZX-4Rとの比較は?

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CBR400R FOURが登場した場合、直接的なライバルとして比較されるのは間違いなくカワサキのNinja ZX-4Rシリーズでしょう。Ninja ZX-4Rは、400ccクラスでありながらラムエア加圧時には80馬力(ZX-4RR)を発生する超高回転型4気筒エンジンを搭載し、「クラス最強」との呼び声も高いモデルです。
では、CBR400R FOURはNinja ZX-4Rとどのような点で比較され、どのような棲み分けになるのでしょうか。
ヤングマシンのスクープ記事などでは、CBR400R FOURはNinja ZX-4Rのような先鋭的なスーパースポーツ志向ではなく、よりトータルバランスを重視した万能キャラクターになる可能性が高いと予測されています。つまり、最高出力やサーキットでのラップタイムを追求するよりも、ストリートでの扱いやすさ、ツーリングでの快適性、そして所有する喜びといった要素をバランス良く満たすモデルを目指すのではないか、という見方です。
予想される比較ポイント
比較項目 | ホンダ CBR400R FOUR (予想) | カワサキ Ninja ZX-4R/SE/RR |
---|---|---|
エンジンコンセプト | 高回転型4気筒、バランス重視の可能性 | 超高回転型4気筒、ハイパフォーマンス志向 |
最高出力 | 未発表 (ZX-4Rよりは抑えられる可能性も) | 77ps (ラムエア加圧時80ps ※ZX-4RR) |
車両キャラクター | ストリートでの扱いやすさ、汎用性も考慮 | スーパースポーツ、サーキット走行も視野 |
デザイン | CBR250RRに近いエッジの効いたデザインか | Ninja ZXシリーズ共通のアグレッシブデザイン |
注目装備(予想含む) | Eクラッチ搭載の可能性 | TFTカラー液晶メーター、KTRC、パワーモード |
もちろん、これは現時点での予測に過ぎません。ホンダがどのようなキャラクターでCBR400R FOURを市場に投入するのか、正式発表が待たれます。Ninja ZX-4Rという強力なライバルが存在する中で、ホンダがどのような価値を提案してくるのかは、400ccクラスの勢力図を大きく変える可能性を秘めています。ライダーにとっては、選択肢が増えるという点で非常に喜ばしい状況と言えるでしょう。
CBR500R FOURとの関連性

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CBR400R FOURの噂と並行して、もう一つ注目されているのが「CBR500R FOUR」という名称の存在です。前述の通り、ホンダは「CBR400R FOUR」とほぼ同時期に、「CBR500R FOUR」という商標も日本で出願しています。
このCBR500R FOURが何を意味するのかについては、いくつかの可能性が考えられます。 一つは、CBR400R FOURのグローバル市場向けのモデル、あるいは排気量を拡大した上位モデルという可能性です。ホンダは、同じ基本設計のプラットフォームを共有しつつ、排気量や装備を変えて国内外の様々な市場に対応する戦略を得意としています。現行のCBR500R(並列2気筒)も、主に北米や欧州市場で販売されており、日本ではCBR400Rとして展開されています。これと同様の戦略が、新しい4気筒モデルでも取られるのかもしれません。
もう一つの可能性としては、400ccクラスと500ccクラスで、それぞれ異なるキャラクターやターゲット層に向けたモデルとしてラインナップされることも考えられます。例えば、CBR400R FOURを日本国内の免許制度に合わせた中核モデルとしつつ、CBR500R FOURをよりパワフルな走行性能を求めるライダーや、海外市場のニーズに合わせたモデルとして位置づけるといった展開です。
現行の2気筒CBR500Rは、北米仕様の2025年モデルが既に発表されていますが(カラーリング変更のみ)、欧州仕様などの2025年モデルがどうなるかは注目されています。このタイミングで4気筒のCBR500R FOURが登場するのか、あるいは現行2気筒モデルと併売されるのか、今後のホンダのラインナップ戦略が気になるところです。
いずれにしても、「FOUR」の名を冠する以上、CBR500R FOURも4気筒エンジンを搭載することは間違いないでしょう。CBR400R FOURとCBR500R FOURがどのような関係性で登場するのか、続報に注目が集まります。
気になる発売日は?

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多くのバイクファンが最も知りたい情報の一つが、CBR400R FOURの発売日でしょう。待望の新型モデルだけに、いつ頃市場に登場するのか、期待は高まるばかりです。
現時点では、ホンダからの正式な発売時期に関するアナウンスはありません。しかし、バイク専門誌ヤングマシンのスクープ情報などによれば、CBR400R FOURの登場時期は、兄弟車と目される新型CB400(ネイキッドモデル)とほぼ同じ、2025年秋頃になるのではないかと予測されています。
この予測の根拠としては、商標登録のタイミングや、中国市場での発表の動きなどが挙げられます。また、毎年秋にイタリアで開催されるEICMA(ミラノショー)は、各メーカーが翌年のニューモデルを発表する重要な場であり、EICMA2024(2024年11月開催済み)後、2025年モデルが出揃った後にCBR500R FOURの商標出願が判明したことなどから、EICMA2025(2025年秋開催予定)が一つの発表タイミングとして期待されているのかもしれません。
ただし、バイクの開発スケジュールや生産体制、市場の状況など、多くの要因によって発売時期は変動する可能性があります。特に近年は、部品供給の問題などが生産計画に影響を与えるケースも少なくありません。
また、前述の通り、中国市場での発表が先行していることから、ワールドプレミアは中国で行われ、その後、日本を含む各市場で順次発売となる可能性も考えられます。
いずれにしても、CBR400R FOURの発売日に関する確定的な情報は、ホンダからの正式発表を待つしかありません。しかし、これまでの情報を総合すると、2025年中にはその姿を現す可能性が高いと期待して良いのではないでしょうか。ファンとしては、一日も早い登場を願うばかりです。
総括:CBR400R FOUR最新情報!4気筒復活の噂と詳細
ここまでCBR400R FOURに関する様々な情報や噂、期待されるポイントを解説してきました。最後に、現時点で明らかになっている主な情報を箇条書きでまとめます。
記事のポイントをまとめます。
- CBR400R FOURは4気筒エンジン搭載が濃厚とされている
- 「FOUR」の名称が4気筒エンジンを示唆
- 日本国内で2024年8月末に「CBR400R FOUR」の商標が出願された
- フルカウルモデルの登場は確実視されている
- ティーザー画像では現行CBR400Rに似たシルエットが確認できる
- ネイキッドモデルの登場も噂されており、CB400SF後継の期待もある
- デザインはCBR250RRに近いエッジの効いたスタイルになる可能性
- 過去(1980年代)に存在した4気筒CBR400Rの伝統を受け継ぐか
- 中国のモーターサイクルショーで存在が示唆され、ティーザーも公開
- Eクラッチなどホンダの先進技術搭載の可能性に注目
- カワサキNinja ZX-4Rが直接的なライバルになると予想される
- ZX-4Rとは異なりトータルバランスを重視したモデルになる可能性
- 「CBR500R FOUR」という関連モデルの商標も出願されている
- 発売日は2025年秋頃との予測があるが公式発表はまだない
- 今後のホンダからの正式発表が待たれる状況である
これらの情報は、今後の発表によって更新されたり、変更されたりする可能性があります。引き続き最新情報に注目していくことが大切です。CBR400R FOURが、中型バイク市場に新たな風を吹き込む一台となることを期待しましょう。